「医療人権を考える会」では、2012年から訪問看護における倫理をテーマに事例検討を開始。検討の成果は小社雑誌『コミュニティケア』の連載でも紹介され、このたび『事例で考える 訪問看護の倫理』として書籍化されました。本書の監修者で同会代表の杉谷藤子さんと、著者の1人である吉川洋子さんに、倫理観に基づく看護実践に向けたメッセージをいただきました。
「医療人権を考える会」では、2012年から訪問看護における倫理をテーマに事例検討を開始。検討の成果は小社雑誌『コミュニティケア』の連載でも紹介され、このたび『事例で考える 訪問看護の倫理』として書籍化されました。本書の監修者で同会代表の杉谷藤子さんと、著者の1人である吉川洋子さんに、倫理観に基づく看護実践に向けたメッセージをいただきました。
〈コミュニティケア探訪・No.36〉
【外国人を含めた包括的な社会サポート
産後ケア・子ども・言葉―ドイツのある街にて
ドイツ語教室 講師――ウタ・ハーマイスターさん】
文・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
2012年まで暮らしていたドイツでの3年間を振り返ると、いかに多くの人にお世話になっていたかと感謝あるのみ。そして今、日本で見かける外国の人たちが何か困っていないか、日本人と交流できているか、声をかけたくなります。mkimiko@mbf.nifty.com
❍
“地域包括ケア”が盛んに議論されています。健康な暮らしを包括的にサポートするには、多種多様な活動が必要です。それも、外国から移り住んだ人が多いと状況はさらに複雑。外国人はどんなサポートが必要なのでしょう。ドイツで私が外国人として暮らした経験を含めて考えます。
※ドイツ語通訳:内田元子さん
❍
日本は人口減少の時代を迎え、外国人の移住の受け入れが話題となり、また観光で外国から来る旅人も増えています。多国籍の人が一緒にいる社会でお互いに折り合いをつけ、余計な摩擦やトラブルを避ける知恵を考えておきたいところです。 続きを読む…
書籍『1年で育つ!
新人&先輩ナースのためのシミュレーション・シナリオ集』の春・夏・秋・冬編が出そろい、1年間の成長をイメージしたトレーニングの全体像が明らかになりました。「個人やチームの実践力を向上させる」として、今、注目される
「シミュレーション教育」。関連する各種書籍・DVDについて、それぞれの特徴や選び方をご紹介します。
堀越 勝さん
(ほりこし まさる)
国立精神・神経医療研究センター
認知症行動療法センター長
1995年 米バイオラ大学大学院にて
Ph.D.(臨床心理学)取得。
クリニカル・サイコロジスト
(ライセンス:米マサチューセッツ州)。
1997年 米ハーバード大学医学部精神科上席研究員。
この間、ケンブリッジ病院の行動医学プログラム、
マサチューセッツ総合病院及びマクレーン病院の強迫性障害研究所、サイバーメディシン研究所勤務。
2002年筑波大学大学院人間総合科学研究科専任講師。
2008年駿河台大学大学院心理学研究科教授。
2010年より
国立精神・神経医療研究センター
認知行動療法センター研修指導部長。
2015年4月より現職。
クリニカル・サイコロジストとして米国での豊富な臨床経験を持つ堀越勝さんは「対話スキルが上がれば、ケアの質も上がる」と言います。看護職をはじめケアに従事する人がマスターしておけば役に立つ対話スキルを新刊『ケアする人の対話スキルABCD』にまとめられた堀越さんに、ケアにおける対話にはどんな意義があり、具体的にどんな対話スキルを身につければよいのかをうかがいました。
原 玲子さん
(はら れいこ)
宮城大学看護学部教授
盛岡赤十字看護専門学校卒業後、
仙台赤十字病院に勤務する。
手術室、整形外科病棟、外来の看護師長、
教育担当の看護副部長として看護管理の実践を行い、
2005年日本赤十字社幹部看護師研修センター教務部長として認定看護管理者教育に携わる。
日本赤十字社幹部看護婦研修所修了。
慶應義塾大学文学部卒業。
山形大学大学院医学系研究科看護学専攻修士課程修了。
2007年宮城大学看護学部准教授。
2010年より現職
キャリア開発ラダーの構築は、「導入の目的」と「育成したいナース像」を明確にするところから始まります。新刊『目標管理とリンクした看護職キャリア開発ラダーのつくり方・活かし方』では、ラダー構築に活用できるモデルプログラムを示しながら、導入のプロセスと運用のヒントを解説します。著者の原玲子氏に、本書の特徴と効果的な活用法などについてうかがいました。