私は、これまで現任教育に約4年、看護基礎教育に約15年携わってきました。現任教育では、認定看護師教育課程や訪問看護基礎講座などで講師を務め、現役の看護師から逆に学ぶことも多かったです。基礎教育では、若い学生とともに笑ったり怒ったり、時には泣いたりすることもありました。どれも大切な思い出になっています。今春は、大昔に私が卒業研究を指導した学生2人が、病院・訪問看護を経て博士課程を修了し、大学で在宅看護学の教員になったとの連絡があり、とてもうれしく思いました。その一方で、長い年月が過ぎたことを実感します。
最近、これまでになく自分の年齢を感じるようになりました。というのも、以前と比べて学生との距離を感じることが多くなったからです。例えば、学生との会話の中で、昔の俳優・タレントなどの有名人の名前や、映画の題名を挙げても、学生はポカンとしています。私は彼女たちの親よりも年老いていますから、まったく話が通じないわけです。