NT2014年2月号の連載
【看護形態機能学視点のヘルスアセスメント】のテーマは、
〈各日常生活行動を営むための形態と機能〉
コミュニケーションをとる
「コミュニケーションをとる」の看護形態機能学視点のヘルスアセスメントでは、従来のフィジカルアセスメントに以下のような視点が加わります。
[執筆]大橋 久美子(聖路加看護大学基礎看護学助教)
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NT2014年2月号の連載
【看護形態機能学視点のヘルスアセスメント】のテーマは、
〈各日常生活行動を営むための形態と機能〉
コミュニケーションをとる
「コミュニケーションをとる」の看護形態機能学視点のヘルスアセスメントでは、従来のフィジカルアセスメントに以下のような視点が加わります。
[執筆]大橋 久美子(聖路加看護大学基礎看護学助教)
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2月号の特集テーマは「認知症をもつ入院患者へのケア―回復過程に応じた援助方法」です。
身体疾患(脳神経疾患〈脳梗塞・脳出血・くも膜下出血等〉、運動器系疾患〈大腿骨頸部骨折・転子部骨折等〉、呼吸器系疾患〈誤嚥性肺炎等〉)を有する認知症患者の順調な回復を促進するための援助には、「急性期」「回復期」「慢性期」(認知症疾患のステージではなく身体疾患の回復過程)に応じた認知症ケアの専門知識と技術が必要です。特集では各期で特に必要となるケアとその方法、ナースの役割、日常生活再構築のための連携、家族へのケアなどについて、病棟のリーダーナースに向けてご紹介します。また後半の「誌上コンサルテーション」では困難事例6事例について解決策を模索します。
監修:島橋 誠
(日本看護協会看護研修学校認定看護師教育課程認知症看護学科主任教員/認知症看護認定看護師)
総論
身体疾患を有する認知症の人の看護
島橋 誠
(日本看護協会看護研修学校認定看護師教育課程認知症看護学科主任教員/認知症看護認定看護師)
各期に応じたケアと看護師の役割
―認知症疾患特有の生活障害を踏まえて
①急性期
加藤滋代(藤田保健衛生大学病院/認知症看護認定看護師)
②回復期
中川かおり(伊勢原協同病院/認知症看護認定看護師)
③慢性期
森林朋英(日本看護協会看護研修学校認定看護師教育課程認知症看護学科専任教員/認知症看護認定看護師)
困難事例の誌上コンサルテーション
1 せん妄により転倒・転落の危険性が高いケース
(急性期患者ケア)
浅見千代美
(松山赤十字病院/認知症看護認定看護師)
2 家族の認知症への不安が強いケース
(急性期家族ケア)
後藤聡美
(高田中央病院ものわすれ相談室/認知症看護認定看護師)
3 興奮や易怒性があり、
支援やリハビリテーションが進まないケース(回復期患者ケア)
豊島美智代
(オアシス湘南病院/認知症看護認定看護師)
4 在宅から施設入所へ変更となったことで、
家族が罪悪感にとらわれているケース(回復期家族ケア)
佐々木美幸
(八潮中央総合病院/認知症看護認定看護師)
5 夕方になると「家に帰ります」と歩き出そうとする
患者のケース(慢性期患者ケア)
森 真紀
(愛全病院/認知症看護認定看護師)
6 脳梗塞の慢性期に認知症と診断されたが、
家族が受け入れられないケース(慢性期家族ケア)
松本美江
(老年病研究所附属病院/認知症看護認定看護師)
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NT2014年2月号の【チームづくりのお悩み相談】のお悩みは、
「専門看護師や認定看護師、また指導が苦手と言うベテラン看護師に新人指導に協力してもらうには?」
きっちりとした仕事の進め方の
モデリングが得意なのは誰?
スペシャリストの卓越した技術を新人指導に活用しないのはいかにももったいないと、私も考えます。
ところで、実地指導者の皆さんに、教育担当者はどのようなことを手助けしてくれているのかを尋ねたことがあります。まずはその回答からひもといてみます(表1)。
表1の⑤からは、新人が初めて体験する仕事を教えるにあたってきっちりとした仕事の進め方のモデルとして教えることはかなりハードルが高い様子であることがわかります。確かに、実地指導者研修における教えるロールプレーイングでも「自分が十分にできているという自信がないとモデルにはなれないと感じた」との感想が大変多いものです。
それでは、モデリング学習の指導に最もふさわしい人材は誰なのでしょうか? それは最も基本的な技術を身につけている人材です。例えば、新人に創へのテープ類の正しい使用方法が見せられるのはWOCナース(認定看護師)だと思います。
現場での医療安全の取り組みをサポートする
『自信がつく! 医療安全 My Book』を刊行!
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ナースたちが退院支援の仕組みをつくり、うまくいっている病院の実践事例を1つ取り上げ、「意思決定支援」と「自律支援」を軸に病棟ナースと在宅ナースがそれぞれの実践を振り返ります。加えて管理者から仕組みづくりの経緯とその内容をうかがいます。
[監修]宇都宮 宏子 (在宅ケア移行支援研究所 宇都宮宏子オフィス)[筆 者] 冨田 夕貴(病棟看護師) 多田 麻友子(リエゾン四条ケアマネジャー) 和田山 智子(病棟師長)
事例紹介
Tさん(70代後半/男性)
妻と二人暮らしで、キーパーソンは妻。娘夫婦・息子夫婦は、自宅より公共交通機関や車を利用して約1時間弱〜2時間ほどで通える距離に在住。7年前ごろより両手の握力低下を自覚しはじめ、物が持ちにくくなった。年々症状が進行し、疼痛や感覚障害はないものの、筋力低下が強いため整形外科を受診。頸椎症の診断で椎弓形成術を受けたが、以降も筋力は回復せず、上肢は腰の位置までの拳上しかできなくなるまで悪化した。そのため神経内科を受診し、検査結果から筋萎縮性側索硬化症(以下、ALS)との確定診断がついた。病状からも進行していく病気であり、Tさん自身や家族が納得できる支援が受けられるように、医師・看護師をはじめコメディカルスタッフと早期から連携できたことで、スムーズに自宅へ帰ることができた。(続く)
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