CC2015年3月号掲載【患者・家族が戸惑い、孤独なときの病院でも家でもない居場所 香港マギーズセンター センター長――ヘレン・ルイさん】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.35〉
【患者・家族が戸惑い、孤独なときの病院でも家でもない居場所
香港マギーズセンター センター長――ヘレン・ルイさん】

 

 

写真3

写真 ‌庭側から見た香港マギーズの全景。
   奥に見える高層ビルが屯門病院

 

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
2年間楽しく続けてきた毎日新聞の日曜版の連載は、この3月で終了。2月末〜5月に「医療ジャーナリスト基礎講座」を企画しています。参加者募集中。
mkimiko@mbf.nifty.com

がん相談支援の新しい形として知られる、英国のマギーズセンター。2013年、英国外初のマギーズセンターが香港にオープンしました。
アジアの文化の中でどのように展開しているのでしょうか。香港マギーズセンター(以下:香港マギーズ)に興味を持った看護師・建築専門家など数人でお訪ねしました。今回、お話をうかがったのは、香港マギーズのセンター長を務めるヘレン・ルイさんです(2012年3月、5月号参照)。 ※通訳:重松加代子さん 続きを読む…

CC2015年1月号掲載【社会的生活を導く哲学と手法 歩み寄って、見極め、個別ケア――デンマークのペタゴー ベンツ・ラワーセンさん】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.34〉
【社会的生活を導く哲学と手法 歩み寄って、見極め、個別ケア

――デンマークのペタゴー ベンツ・ラワーセンさん】

 

写真1 ‌

写真1 ‌左から、いつみ・ラワーセンさん、
市原美穂さん(NPO法人ホームホスピス宮崎理事長)、
ベンツ・ラワーセンさん

 

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
いつみさんとベンツさんも登場する『納得の老後 日欧在宅ケア探訪』(岩波新書)が、第3回日本医学ジャーナリスト協会賞・書籍部門の優秀賞を受賞。この本でご紹介した皆さんの代表として賞をいただいてきました。
mkimiko@mbf.nifty.com

 人が成長するときの哲学であり、社会的生活の教育・ケアの手法であるペタゴギックとそれを身につけたペタゴーについて、ベンツ・ラワーセンさんといつみ・ラワーセンさんから学びます(写真1)。認知症の方たちへの個別ケアにも有効であるため、今、デンマークで注目されているそうです。 続きを読む…

CC2014年11月号掲載【『納得の老後――日欧在宅ケア探訪』を上梓】の紹介

〈C.C.Report PEOPLE〉
日欧のケアを通して老後を考える
『納得の老後――日欧在宅ケア探訪』を上梓

 

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村上 紀美子さん Murakami Kimiko

医療ジャーナリスト
1952年石川県生まれ。1975年東京教育大学卒業。日本看護協会の調査研究部を経て広報部長に就任。2004年からフリーランスの医療ジャーナリストとして活躍している。2012年に国際医療福祉大学医療福祉ジャーナリズム修士課程修了。本誌の隔月連載『コミュニティケア探訪』で、国内外のケアを紹介している。

 

 

本誌隔月連載『コミュニティケア探訪』の筆者としておなじみの村上紀美子さんが、2014年6月、自身の初の単著『納得の老後――日欧在宅ケア探訪』を上梓した。同書は、コミュニティケア探訪に掲載した日欧各地の在宅ケアについての記事を、医療従事者以外の人も読みやすいようにまとめ直したものだ。
同書の基となったコミュニティケア探訪が始まった経緯や同書の見どころなどを村上さんに尋ねてみた。 続きを読む…

CC2014年11月号掲載【宮崎市のホームホスピス「かあさんの家」――市原美穂さん】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.32〉
【地域から自然に生えて10年 ホームホスピスの歩みと広がり
宮崎市のホームホスピス「かあさんの家」――市原美穂さん】

 

【写真1】IMG_0157

写真1 ‌最初の「かあさんの家」の前で。
左から最初のスタッフのいつみラワーセンさん、市原さん、デンマークの福祉教育職ペタゴーのベンツさん
(いつみさんの夫)

【写真2】IMG_0694

写真2 ‌居間に集まって
熱心に相撲を観戦中

 

文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
この連載で何度かご紹介した「マギーズがんケアリングセンター」を日本で(まずは東京に)つくろうと準備にかかっています。「マギーズ東京」のホームページをご覧ください(http://maggiestokyo.org/)。
mkimiko@mbf.nifty.com

 認知症でがん末期など、どこも受け入れをためらうような難しい状態の方でも、決して断られることなく最期まで過ごせる第2の家。それがホームホスピス「かあさんの家」です(写真1、2)。本連載2010年1月号、2013年1月号にも登場しています。「地域から生えてきた」と称えられ、試行錯誤と模索の10年で各地に種が飛び、芽生えてきました。10周年を迎えたホームホスピスの姿をご紹介します。 続きを読む…

CC2014年9月号掲載【深刻な病状や余命を患者さんとどう話し合うか? 英国の老舗ホスピス・緩和ケアの知恵】の紹介

〈コミュニティケア探訪・No.32〉
【深刻な病状や余命を患者さんとどう話し合うか? 英国の老舗ホスピス・緩和ケアの知恵——デービス・カニングさん】

写真1‌ ‌

写真1‌
デービス・カニングさん。
セント・ジョゼフ・ホスピス創立者の
絵の前で

写真2 ‌

写真2
セント・ジョゼフ・ホスピスの外観。
外観は地味だが、一歩中に入れば、
温かな空間が広がる

■文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
本連載を基に『納得の老後 日欧在宅ケア探訪』(岩波新書)を刊行。ドイツ・オランダ・デンマーク・イギリス・日本の柔軟なケアの姿から、5年後、10年後の“納得のケア”を探りました。

 深刻な病状や余命などの厳しい事実(バッドニュース)について本人と話し合うのは難しく、緊張するものです。そうしたコミュニケーションに関して、英国のホスピスや緩和ケアの豊かな知恵を取材しました。医師・看護師・介護職にとって、患者・家族との会話の参考となるでしょう。

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