〈コミュニティケア探訪・No.28〉
【家庭医は“全科診療”の実力を備え多職種チームケアで息長く
イギリス・リーズ市郊外の日本人家庭医療専門医—— 澤憲明さん】
写真1 イギリス中部の古都リーズ市郊外にある「スチュアートロード診療所」にて、澤医師(右)の外来診療
写真2 同診療所にて。看護師(左)も診療室を持ち、日常的・基本的な外傷ケアや慢性疾患の定期的管理を担当。禁煙・避妊などの専門外来も行う
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文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
昨秋は日本にいながらにしてフランス・イギリス・オランダ・デンマークのケアと教育を学びました。滋賀と石川への旅では地元のケアに感動! 今年は、日本と世界と織り交ぜてご紹介します。 mkimiko@mbf.nifty.com
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これから“在宅ケア重視”へと進む日本。かかりつけ医・総合診療医が重要になります。それはどのような役割なのでしょう? 前回の“ドイツの家庭医”に続き、今回はイギリスで家庭医療専門医として活躍する澤憲明さんに聞きました。
イギリス中部にある落ち着いた古都リーズ市郊外の小さな町・ポンテフラクトには、人口約3万人に対して家庭医診療所が3つあります。その1つ「スチュアートロード診療所」が、澤さんの職場です(写真1)。ここは5人の家庭医によるグループ診療で、登録している住人は約8500人。その人たちから連絡があれば、何でもまずは診て、多職種連携チームで対応します(写真2)。 続きを読む…