特別寄稿

 日本では、新型コロナワクチンの接種が急ピッチで進められています。しかし8月以降、新型コロナウイルスの全国新規感染者数は過去最多の更新が相次ぐなど、未だ収束の兆しは見えません。果たして収束する日は来るのか、また、それはいつごろのことなのか。ワクチンをめぐる最新の知見も踏まえ、今後について解説いただきます。

 

 

COVID-19はいつ収束するのか

 

峰 宗太郎

みね そうたろう

米国立研究機関 博士研究員

医師/薬剤師

 

筆者略歴

京都大学薬学部、名古屋大学医学部医学科卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。国立国際医療研修センター病院、国立感染症研究所等を経て、2018年より現職。病理専門医。医学博士。共著で「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」(日本経済新聞出版)発刊。

 

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前稿(本誌2021年5月号)では、新型コロナワクチンについて詳しく解説しました。その後、世界各国でワクチン接種が進む中、効果の検証が行われていますが、変異ウイルスの出現など、当初と状況が変わってきている部分もあります。本稿では、明らかになったワクチンの効果や現在の状況などから、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行収束について考えます。

 

ワクチン接種が進められる中、
明らかになったこと

 

●実証された感染予防効果

新型コロナワクチンには、感染予防・発症予防・重症化予防という3つの予防効果が期待されています

 

 

発症予防に関しては当初、米国ファイザー社95%、同モデルナ社94.1%、英国アストラゼネカ社70〜90%と算出されており、重症化予防もそれぞれ高い効果が確認されていました。その後、世界最速のペースでワクチン接種が進められたイスラエルの報告によれば、感染予防に関しても、従来株であれば90%以上の効果があることが明らかになっています。

 

ただし、ワクチンは接種から日にちがたつと抗体価が低下します。また、変異ウイルスに対する感染予防効果は、従来株よりも低くなります。したがって、「ある一定の期間、従来株に対してであれば90%以上の感染予防効果があることは証明済み」ということになります。

 

●予想より高率だが、許容範囲内の副反応

副反応は当初から想定されていました。日本では、接種から1週間後くらいに、接種した腕にかゆみや発赤の症状が出る“モデルナアーム”への注意喚起がなされました。

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2021年11月号)


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