おくすりガイド①

訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。

新連載を始めるに当たって

 

山浦 竜雄

やまうら たつお

一般社団法人福岡市薬剤師会 常務理事
在宅・介護委員会

 

 

 

 

このたび、新連載「おくすりガイド」をスタートすることになりました。本連載は、一般社団法人福岡市薬剤師会(会長:田中泰三)在宅・介護委員会委員が交代で執筆します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

今回は、当薬剤師会と在宅・介護委員会について簡単に紹介し、薬剤師の在宅医療での業務と服薬支援、これからの連載テーマと内容を説明します。

 

福岡市薬剤師会と
在宅・介護委員会について

 

福岡市薬剤師会の起源は1889(明治22)年設立の福岡薬剤師会です。今から134年前で、福岡市が市制を施行した年と重なります。1971(昭和46)年に社団法人化された後、新公益法人制度により、2013(平成25)年に現在の一般社団法人福岡市薬剤師会となりました。

 

福岡市薬剤師会の組織を図1に示します。組織図にある事業のほか、各委員会でさまざまな事業活動を行っています。会員向けだけではなく、一般市民向けのものや行政・他職種と連携して実施するものもあります。とりわけ在宅医療に特化した事業活動を担っているのが在宅・介護委員会です。

 

在宅・介護委員会は研修会の企画・開催、マニュアルの整備・配布、動画の作成・配信などを通して薬剤師の在宅医療への参画を支援しています。また、「在宅訪問薬局一覧」を作成し、医療機関、訪問看護ステーション、地域包括支援センター等に配布することで、在宅医療の現場で薬剤師が活躍し、他職種と連携できる環境を整備しています。その他、所属する各委員は、地域での多職種連携会議、地域ケア会議、地域リーダー会議等へ積極的に参加し、地域包括ケアシステムの構築に寄与しています。

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2023年4月号)