本人・家族との関わりの悩みはコレですっきり!(3)

「渡辺式家族アセスメント/支援モデル」をベースとした人間関係「見える化」シートによる分析やアプローチ方法、カンファレンスの進め方について解説します。

 

描いていたストーリーからの脱却

リフレーミングということ

渡辺 裕子

 

 

はじめに

 

本連載では、「人間関係『見える化』シート」をご紹介するに当たり、まずはそのシートの根底にある概念についてご紹介しています。

 

今回は、前回ご紹介した事例を基に、「リフレーミング」(枠組みの転換)、「ストーリーとしての理解」について考えてみたいと思います。

 

前号で紹介した事例の概要

 

駆け出しの保健師だった筆者に、町の要職にあるBさんから「曽祖父の婚外子の配偶者である高齢のAさんが、自宅に引きこもって困っている」と相談があった。なんとかAさんに会いたいと訪問を重ねるが、扉は開かず、手詰まりな状態となる。そんなときに、課内の職員が「見も知らねぇ人が押しかけて来るんじゃ、おっかなくて、自分の身を守るしかねえべなぁ」と漏らした。この一言から、事態が展開し始めた。

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アンガーマネジメント(3)

怒りの感情と上手に付き合う手法“アンガーマネジメント”を看護職が医療・介護現場で生かすための、基礎知識と看護実践への活用のポイントを解説します。

 

怒りは“第二次感情”

光前 麻由美

 

怒りは空から急に降ってくるものではありません。その発生には、仕組みや構造があります。怒りは“第二次感情”と呼ばれています。第二次というからには、“第一次感情”が存在します。

 

怒りを氷山に例えて考えてみましょう。氷山のうち海面から出ているのはほんの一部に過ぎず、水面下に隠れている部分のほうが大きいことはご存知かと思います。怒りは、この海面上に見えている部分に当たります。私たちは自分が怒りを感じたときや他人が怒っているときに、その怒りに意識を向けがちです。しかし、実はその水面下には不安・悲しみ・寂しさ・虚しさ・罪悪感・焦燥感といった感情が隠れているのです。この隠れた感情が第一次感情です。

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SPECIAL BOOK GUIDE 「冷えがなぜよくないか」、納得の上でケア実践!〈ウィメンズヘルスケア・サポートブック〉『根拠に基づく 冷え症ケア』刊行!

〈ウィメンズヘルスケア・サポートブック〉では、
女性の生涯にわたる健康の維持・促進を見据えたケアを提案します。
本書はその第1弾です。

 

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「冷やすのはよくない」と、私たちは感覚的に認識しています。しかし、「では、なぜよくないのか」、理解しているかというと……? どうでしょうか。
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【編集部オススメBOOKs】vol.41 シリーズ書籍[認知症plus]刊行記念 当社書籍で振り返る認知症ケアの移り変わり

「痴呆・ぼけ」という言葉がごく当たり前のように使われていた昭和の時代から、抗認知症薬が開発されたり、認知症者の家族や当事者が徐々に声を上げ始めた平成前半を経て、平成後半に認知症ケア加算が創設されたことで、医療者の認知症に対する意識は大きく変わりました。

新しい令和の時代、認知症をめぐる状況はどう変わっていくのでしょうか。

認知症ケアの移り変わりを弊社書籍で振り返ってみました。

 

※これまでの「編集部オススメBOOKs」はコチラ

 


SPECIAL BOOK GUIDE 認知症の人をみつめ、ケアをみつける新書籍シリーズ [認知症plus] 始動! 第1弾のテーマは“転倒予防”

認知症を持つ人の行動には生活歴や身体状態などが深くかかわっており、その人をみつめ、全人的理解のもとで看護ケアを実践していく必要があります。[認知症 plus]は、認知症を持つ人と向き合うことに苦手意識を持っていたり、不安を抱えているけれども、よりよいケアを提供したいと考えている看護・介護職の方にケアのヒントをみつけていただくための新シリーズです。

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