住民の“生きる”に伴走 進化を続ける地域ケアシステム「幸手モデル」

地域包括ケアシステムの先進事例として、全国から注目されている「幸手モデル」。地域住民とともにこのモデルをつくった筆者の医師としての歩みを振り返り、幸手モデルの本質に迫ります。

ケアシステムの未来を

妄想してみる

 

 

最終回となる本稿では、私が考える未来のケアリング(以下:ケア)の制度・政策を妄想してみたいと思います。連載の後半で述べてきた当地域のケアシステムである「幸手モデル」は、生活モデル的支援*1(以下:生活モデル)の地域包括ケアシステムです。まだ完成には程遠い状況ですが、読者には、現在主流となっている一般的な社会保障モデル的支援*2(以下:社会保障モデル)の地域包括ケアシステムとは相当の違いを感じたのではないでしょうか。

 

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【Book Selection】「コミュニティケア」から生まれた書籍

当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!

 

 

 

「コミュニティケア」は、毎月発行している

訪問看護、介護・福祉施設でのケア 専門誌です。
本誌もぜひお手にとってみてください。
コミュニティケアバックナンバー一覧→https://www.jnapc.co.jp/products /list?category_id=3

 

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SPECIAL BOOK GUIDE コロナ禍に蘇るナイチンゲール病院 『病院覚え書き』の現代性を考える

2020年4月、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、
イギリスの国民保健サービス(NHS)は重症患者のための
仮設の収容施設を設置し、「NHSナイチンゲール病院」と
名づけました。ナイチンゲールは著書『病院覚え書き』で、
患者にとって望ましい機能的な病院建築形態
について、「感染防止」「療養環境の向上」
「容易な看護観察」を主眼に置き提案しています。
19世記後半に流行した「ナイチンゲール病院」は、
なぜ160年後のコロナ禍で再注目されたのでしょうか。

 

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人事労務相談室(13)

訪問看護ステーションや高齢者ケア施設で生じやすい

人事労務に関するトラブルと対応策、

またトラブルの防止策について解説いただきます。

 

パワーハラスメントへの
事業所の対応②

パワハラの判断基準とスタッフに教えるべき基礎知識

 

中山 伸雄

なかやま のぶお

社会保険労務士法人Nice-One 代表 / 社会保険労務士

 

 

 

前回は、2020年6月より施行された改正労働施策総合推進法(労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律)、通称「パワハラ防止法」の内容について述べました。

 

主なポイントをおさらいとしてまとめると、以下のとおりです。

 

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職員が辞めない組織をつくる!①

訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。

 

 

訪問看護師が退職する
5つの理由

 

横山 郁子

よこやま いくこ

株式会社パーソナル・ナース 代表取締役/訪問看護塾 塾長
神奈川県訪問看護ステーション協議会 会長

 

 

 

利用者によりよいケアを提供し続けるためには、職員がやりがいを感じながら生き生きと仕事に向き合うことのできる環境づくりが欠かせません。

 

本連載では、「職員が辞めない組織をつくる!」と題して、働きやすい職場環境のつくり方やステーション運営のポイントなどについて解説します。

 

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