職員が辞めない組織をつくる!①

訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。

 

 

訪問看護師が退職する
5つの理由

 

横山 郁子

よこやま いくこ

株式会社パーソナル・ナース 代表取締役/訪問看護塾 塾長
神奈川県訪問看護ステーション協議会 会長

 

 

 

利用者によりよいケアを提供し続けるためには、職員がやりがいを感じながら生き生きと仕事に向き合うことのできる環境づくりが欠かせません。

 

本連載では、「職員が辞めない組織をつくる!」と題して、働きやすい職場環境のつくり方やステーション運営のポイントなどについて解説します。

 

続きを読む…

だから面白い訪問看護管理

西宮市訪問看護センター(兵庫県西宮市)は3カ所のサテライト事業を展開するステーション。山﨑和代さんに、管理者としての日々の思い・考えを語っていただきます。

 

 

⓲コロナ禍における

職員間のコミュニケーション

 

山﨑 和代

社会福祉法人西宮市社会福祉事業団

訪問看護課 課長/訪問看護センター 管理者

認定看護管理者

 

 

当センターでは、コロナ禍を機に非対面であっても職員間でコミュニケーションをとれるように有料の「チャットアプリ」を導入しました。電子カルテの導入のときと比べると、スタッフはこのツールに順応するのが早かったように感じました。その理由は何だったのでしょうか。

 

続きを読む…

特別寄稿 ウクライナからの避難民を支援 ハンガリーに向かった医療ボランティア

 

難波 妙

なんば たえ

 

特定非営利活動法人AMDA 理事

 

 

 

 

 

 

 

 

榎田 倫道

えのきだ ともみち

 

医療施設Nieuw Unicm

看護師/Verzorgende IG

 

 

 

 

 

 

 

松本 圭古

まつもと けいこ

 

一般財団法人津山慈風会津山中央病院

看護師

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田 修

よしだ おさむ

 

特定非営利活動法人TICO 代表

さくら診療所 医師

 

 

 

 

 

 

 

 

ロシアの侵攻を受けているウクライナの隣国・ハンガリーで、AMDA・TICO合同医療チームが避難民らに支援を行いました。本稿では、AMDAの活動やウクライナへの支援内容、また実際に現地での医療活動に当たった医師・看護師に現地の様子やそこでの活動を報告いただきます。

 

続きを読む…

行動変容をそっと促す ナッジを使ったアプローチ③

ナッジとは、人の心理特性に沿って望ましい行動をしたくなるように促す設計のこと。この連載では、3人の医療職をめざす学生がナッジを学ぶ姿を通して、看護・介護に役立つヒントを示します。

 

 

どんな認知バイアスがあるの?

 

竹林 正樹

たけばやし まさき

青森県立保健大学 博士/行動経済学研究者

 

 

疲れると認知バイアスの制御が難しい

 

竹林 前号では、認知バイアスに沿って禁煙を促すアプローチを紹介しました。脳には「直感」と「理性」の2つのシステムがあり、直感は象のように本能的で力が強く、一定の癖(認知バイアス)が生じやすいです。一方、理性は認知バイアスを制御する役割があるものの、疲れるとあまり機能しなくなります。冒頭の4コマ漫画で城戸さんがケーキに手を伸ばしたのは、数字の暗記に頭が疲れ、理性がうまく機能しなくなったからといえます1)。頭が疲れると、直感的に甘いものが食べたくなります2)。

 

城戸 栄養の大切さを伝えるとき、あまり頭を使わせる内容にすると、相手は帰りにケーキを食べたくなるかもしれないのですね。

 

続きを読む…

スペシャリストの実践知㉑

各分野のスペシャリストによる看護実践の過程から、困難事例への視点や日々の実践に役立つケア・コミュニケーションのポイント、スキルを学びます。

 

糖尿病

家族介護者の悩みに寄り添い
適切なサービスを提供する

今月のスペシャリスト:関屋 博子

 

 

 

千葉県にある新松戸中央総合病院を母体とする「医療法人財団明理会新松戸ロイヤル訪問看護ステーション」は現在、約80人の利用者がいます。そのうち糖尿病を持つ人の多くは、認知症を併発しています。このため、認知機能の低下により糖尿病療法の自己管理が困難となり、低血糖を起こすとさらに認知症の周辺症状が増強するという悪循環に陥ります。これにより、在宅療養の継続が難しくなることが少なくありません。

 

本稿では、認知症のある糖尿病療養者と家族への支援について報告します。

続きを読む…