前回の診療報酬改定時に日本看護協会が実施し、大好評を博したオンデマンド研修「院内研修に活用できる! 重症度、医療・看護必要度 まるわかりガイド」が、書籍になりました。今次改定に基づき情報をアップデートするとともに、内容の充実化を図りました。
本制度をコンパクトかつ過不足なく解説した、院内研修テキストとしても、自己学習用にもおすすめの1冊です。
■診療報酬改定と「重症度、医療・看護必要度」
「重症度、医療・看護必要度」は、入院患者の状態を客観的に評価することによって看護の必要量を把握し、適正な看護職員配置を検討するための指標として開発されました。
2002年度診療報酬改定において導入されて以来、2年ごとの診療報酬改定で見直しが行われ、評価項目や「評価票」に変更が加えられてきました。名称も、「重症度」から「重症度・看護必要度」、そして現在の「重症度、医療・看護必要度」へと移り変わっています。
現在、急性期の入院患者の状態像を把握する全国的に標準化されたデータは、この「重症度、医療・看護必要度」のみです。そして、これにより得られたデータは、各医療機関における入院患者の状態を踏まえた看護職員の配置などの看護管理に、さらには、国として今後の入院医療のあり方を検討する際に役立てられます。