日常の臨床現場において、医療者は多くの違和感やジレンマ―倫理的課題に直面します。
それらとどのように向き合えばよいのでしょうか。本書では、考察の糸口として、専門看護師(CNS)の役割の1つである「倫理調整」に注目し、具体的な実践事例を読み解きながら、そのヒントを探ります。
日常の臨床現場において、医療者は多くの違和感やジレンマ―倫理的課題に直面します。
それらとどのように向き合えばよいのでしょうか。本書では、考察の糸口として、専門看護師(CNS)の役割の1つである「倫理調整」に注目し、具体的な実践事例を読み解きながら、そのヒントを探ります。
4月になり、みなさまの職場にもフレッシュな顔ぶれが加わったことでしょう。今月は、そんな新人ナースに最適な4冊をセレクトしました! とはいえ、新人さんたちは毎日の勤務に精一杯で、本を探す余裕がないかもしれません。先輩ナースのアドバイスを添えて、ぜひ、これらの書籍をご紹介ください!
「生きる」を考えることは“自分の人生を自分が主人公になって切り開き、主体的に創りあげていく姿勢や態度”であり、“人と人のかかわりの中にある生と死を学ぶことそのもの”であろう(「発刊に寄せて」より)。新刊『「生きる」を考える』の編者・長江弘子さんと執筆者・秋山正子さんに、本書の読みどころや込めた思いなどをうかがいました。
日本の医療の諸問題について、それぞれのエキスパート24人が哲学的・倫理的に思索しました。「医療の論点」を「倫理的に考える」意欲的な書です。
■幸福と正義を論じる24のテーマ 全紹介!
1. 「看護師にとって、倫理を考え教育するとはどういうことか?」に ついて、福山美季氏が論じます(看護師と倫理教育)。
2. 「ナラティブ・ベイスド・ナーシングの倫理的価値」を、金城隆展 氏が論じます(ナラティブと倫理)。
3. 「医療は人間の幸福にどれくらい寄与できるのだろうか?」につい て、尾藤誠司氏が論じます(医療介入と患者の幸福)。
4. 「医療専門職のプロであるとは、どういうことか?」について、大 生定義氏が論じます(プロフェッショナリズムと倫理)。
5. 「救急車の有料化案に至った患者の倫理観の変遷」を、大西基喜氏 が論じます(過剰な権利意識と公平の倫理観)。
「医療人権を考える会」では、2012年から訪問看護における倫理をテーマに事例検討を開始。検討の成果は小社雑誌『コミュニティケア』の連載でも紹介され、このたび『事例で考える 訪問看護の倫理』として書籍化されました。本書の監修者で同会代表の杉谷藤子さんと、著者の1人である吉川洋子さんに、倫理観に基づく看護実践に向けたメッセージをいただきました。