地域ケアの今⑩

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

地域ケア上野さん

 

平成28年度診療報酬改定から感じた期待と不安

文:上野まり

 

 

4月に平成28年度診療報酬改定がありました。改定のたびにその動向が気になります。特に学生に教授する立場になると、正しい知識を得る必要性と責任が生じ、気分は5月病ならぬ“4月病”です。今号では、今改定の研修会での学びを反すうしながら、感じたことを述べます。

 

病院の在宅重視でステーションの先行きは?

 

わが国では「時々入院、ほぼ在宅」を合言葉に地域包括ケアシステム構築の推進がはかられ、今改定もそれが大きな軸になっています。

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トシコとヒロミの往復書簡 第10回

本連載では、聖路加国際大学大学院看護学研究科特任教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。

 

川越さんイラスト

 

 

川越博美さんから井部俊子さんへの手紙

訪問看護の社会的認知度
文:川越博美

 

 

井部さんは、返信で「看護を学び職業としたわれわれ娘の最大の功績は、自分の親を悔いなく看取ること」と伝えてくださいました。あらためて、私が看護師であることへの“期待”が存在していたことを思い起こしました。

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認知症って本当はこうなんだ! 『認知症の語り―本人と家族による200のエピソード』刊行 本人と介護者の声から認知症の現状と今後について考える

認知症AD用帯付認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパンのウェブページ「認知症本人と家族介護者の語り」は、認知症本人と家族介護者にインタビューを行い、その語りを、1人の人の体験談という完結した物語としてではなく、テーマごとに分類してデータベース化し、映像・音声・テキストで紹介するものです。本書はその書籍版で、断片的な語りの集まりというウェブページの特徴を残しつつ、生の言葉をニュアンスを損なわない程度に読みやすく整えました。認知症本人や家族の本音を知ることで、医療のフィールドにいる者にはなかなか見えてこない1人の人間(生活者)としての姿に気づくことができると思います。

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『看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック』 第2版 刊行!!

シュミレーション教育_h1『看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック』の第2版が刊行となりました。第1版の刊行から3年が経過。その間におけるシミュレーション教育現場の変化、それに伴うニーズの多様化に対応してのリニューアルです。改訂のポイントをはじめとする本書の魅力、関連の書籍やセミナーとも合わせた活用法をご紹介します。

 

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【新刊】『在宅・施設での看取りのケア 自宅、看多機、ホームホスピス、グループホーム、特養で最期まで本人・家族を支えるために』 「さまざまな生活の場」で、看取りにかかわるナースのためのガイド!

在宅・施設での看取りのケア

 

多死社会に突入し、病院以外の自宅をはじめとする「さまざまな生活の場」での看取りが増えている昨今。

 

最期までその人らしく生ききるために、看護の立場からはどのような支援ができるのか…?

 

本書は、「生活の場」での看取りのケアについて、基礎知識から実践までを網羅した1冊です。

 

 

 

◆本書の特徴

 

  • 臨死期の経過「数日以内の死が予測されるとき」「24時間以内の死が予測されるとき」「亡くなったとき」に沿って看取りのポイントを解説!
  • 看取りに関する社会背景、用語の整理、家族の多様化、多職種連携、意思決定支援についても概観できる!
  • 本人・家族への具体的な声かけ例や現場のリアルなエピソード、看取りの場ごとの豊富な事例も多数掲載!

 

内容詳細はこちらからご覧ください。