川島 みどり さん(日本赤十字看護大学 名誉教授)
「ずっと、いつかは“看護の時代”が来ると思っていました。だから、東日本大震災後に日野原重明先生が出された“いまこそ『看護』の出番です”というメッセージ*に、とても共感しました」
と語るのは、日本の看護の成長に貢献し続けている川島みどり先生。
2011年3月11日に起こった東日本大震災で被災した地域に、何度も足を運んだ。そして、病院・医療器具・電気など、あらゆるものがなく、高度医療が機能しない状態を目の当たりにしたとき「ナイチンゲールなら、この状況で何をしただろうか……。ここには、もう素手だけしか残っていない。今こそ“手当て”が必要だ」と、強く思ったという。