新版 保健師業務要覧 第3版
写真1
高齢者住宅の一画にある知的障害者の棟へ急ぐソビさん
文と写真・村上 紀美子(医療ジャーナリスト)
日本での活動を再開しています。
ご感想は
mkimiko@mbf.nifty.com
まで。
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〈お詫びと訂正〉
本誌2012年11月号連載「コミュニティケア探訪」の内容に誤りがございました。
43ページ 左段本文12行目
(誤)「継続教育」は3年間で250時間以上
(正)「継続教育」は3年間で35時間以上
謹んでお詫び申し上げ、訂正させていただきます。
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前回(2013年1月号)登場のいつみ・ラワーセンさん。日本とデンマークで、本物のケアを求めてチャレンジを続けています。
そのいつみさんが今、注目しているのが、高齢になった知的障害者のためのケア付き住まいです。「ここでいろいろな工夫がされている」と聞いて興味津々、いつみさんと一緒に出かけ、スザンネ・ソビ(Suzanne Soby)さんにお話を聞きました。
(通訳者は大加瀬恭子さん)
「分類して枠に当てはめる」から
「個人のニーズを見て対応」へ“ケアの大転換”
“ケアの大転換”が、ヨーロッパ各国で20年ほど前から今もずっと続いています。
何から何への転換かというと……。
「障害や年齢などで分類し、その枠に当てはめてサービス提供する」旧来のスタイルから、「個々人の個性的なニーズをアセスメントして、それに合わせて、本人の力や周囲の力を最大限生かしながら、足りない部分だけサービスを提供する」スタイルへ、という方向の転換です。
これは、利用者さんを人として尊重して希望に沿うケアであり、ケアするスタッフにとっても納得がいき、費用面でも無駄がなく合理的、というわけで広がっています。
このケアの大転換の中で、前回登場したいつみさんの職場は「特養ホーム」から「ケア付き高齢者住居」に変貌しました。
そして、今回お訪ねする高齢になった知的障害者のためのケア付き住まい「プライエセンター・ベスタボー」も、この大転換の一環です。デンマーク中央部にあるフュン島のソノスー市にあります。
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コミュニティケアの連載「訪問看護“泣き笑い”川柳」の開始当初よりイラストをお願いしている斎藤ひろこさん(ヒロヒロスタジオ)が、Facebookページで連載をご紹介くださいました!
http://www.facebook.com/saitohirokoshigoto
斎藤さんは「このイラストなしでは連載が成り立たない!」と思えるほど、場面をよくとらえて描いてくださいます。
Facebookページ、ぜひご覧になってみてください^^
読み始めた途端、頭のどこかでスイッチの入る音がした。「すごい!」。我が子と同じ小学6年生が、こんな素敵な文章を書くのか……鳥肌が立った。
「以前は、黒一色が教室を支配していた/だが、今はオレンジでいっぱいだ/それも一人ひとり違う輝きを出している」――今の看護現場は、混沌とした泥色の状態。それを私の大好きなオレンジ色にしたい……私も、そう願いながら全国の看護組織の皆さんと関わってきた。 続きを読む…
著者である都倉亮氏は、事業家として活動していた55歳の夏、ステージ4の中咽頭がんを告げられる。その告知場面の記述に始まる本書には、放射線と化学療法の壮絶な闘病生活、直後の再手術、そして2年後の本書執筆中に発見されたがん転移との対峙が、氏の人生を織り交ぜて綴られている。
闘病記を読む度に思うことであるが、本書からも、病を生きるという患者の体験と人生に看護職はどう向き合うのかを、改めて問われた思いがしている。がんを病むということは、がんとその治療による心身の苦痛から免れない体験であるばかりか、家族や大切な人びととのつながり、昨日まであった日常、さらに明日を生きようとする希望を脅かされる体験である。その人の人生と切り離せない体験であるからこそ一層、臓器を見て人を見ない現在の医療の実態が浮かび上がって胸に迫る。 続きを読む…