西宮市訪問看護センター(兵庫県西宮市)は3カ所のサテライト事業を展開するステーション。山﨑和代さんに、管理者としての日々の思い・考えを語っていただきます。
⓲コロナ禍における
職員間のコミュニケーション
山﨑 和代
社会福祉法人西宮市社会福祉事業団
訪問看護課 課長/訪問看護センター 管理者
認定看護管理者
当センターでは、コロナ禍を機に非対面であっても職員間でコミュニケーションをとれるように有料の「チャットアプリ」を導入しました。電子カルテの導入のときと比べると、スタッフはこのツールに順応するのが早かったように感じました。その理由は何だったのでしょうか。
「チャットアプリ」の導入理由
コロナ第1波では、マスコミ等が過剰に騒ぎ立てたことで情報が錯綜し、医療者である私たちまでも不安をあおられました。当時、利用者の身近な人に陽性者が出ると、私たちにもコロナが迫り来る脅威を感じました。さらに幼稚園・小学校の休園・休校、学童保育の利用自粛が要請されると、スタッフの子どもたちがストレスフルな状態となりました。そのため、子どもを置いて出勤できないスタッフが出始め、中には「大変な時期に迷惑をかけて申し訳ない」と泣き崩れるスタッフもいました。