SPECIAL TALK 『新人ナース あるあるの森』刊行記念 Nバク vs ヤンデル編者クロストーク

「同期と自分を比べて落ちこんでしまう」「昨日は優しかった先輩が今日は怖い」など、新人ナースが経験する“あるある”事例について、様々な病院の様々な立場にあるナースがそれぞれの視点からアドバイスした話題の書、『新人ナース あるあるの森』。本書にゲスト参加していただいた看護師YouTuberのNバクさんと看護学校の人気講師・ヤンデル先生による、刊行記念緊急対談 編者クロストーク(2022年3月8日、Twitterスペースにて)のハイライトをお届けします。

 

 

▶ ミルフィーユみたいなつくりの本

 

ヤンデル 『新人ナース あるあるの森』の編者は我々2名ですが、著者は4つの病院の20名を超える看護師さんです。その名も「ある森委員会」。いろいろな立場の現役ナースの方が、自分のエピソードや新人だった頃を思い出しながら、様々な“あるある”エピソードを考えて本の形に練り上げてくださっていますね。数々のエピソードに僕とNバクさんがコメントするという形式の本ですが、「ある森委員会」のメンバーからもたくさんのコメントが寄せられています。

 

Nバク ミルフィーユみたいな構造ですね。1つのテーマに対して、新人がいて、若手がいて、ちょっとベテランナースがいて、ドクターがいて、と層がすごく分厚いです。

 

ヤンデル 最初に原稿が僕のところに回ってきたときには、N バクさんのイラストが既に入っていて、僕はそれを見ながらコメントを付けていきました。つまり、N バクさんは僕より早く本に関わっていらっしゃったわけですが、どういう印象でしたか?

 

Nバク 新人ナースが感じる“あるある”って、やっぱり新人ナースならではのものがあるんです。先輩たちには日常化していてそこまで意識しないようなことだったり、「言われてみれば遠い昔、あったなー」みたいなことが、いいことも悪いことも含めて積み重なっているのですが、それにいろいろな経験年数の人たちがコメントするというコンセプトはすごくいいなと思いました。

 

ヤンデル なるほど、重層化されたレイヤーがいっぱいあるんですね。僕は割と単純に、「ナースっていろいろ大変だな」という感想だったのですが、様々な職場で多様な職位を経験されたN バクさんから見ると、いろいろな経験年数の人たちが新人ナースあるあるを語っている構造が、より興味深いということですね。

 

Nバク 多くの人が関わったという数だけでなく、層が複数あるっていうことがこの本の一番の特徴ですね。先輩目線でも見れたり、管理職目線でも見れたり、これから看護師になる人にはこれから起こるであろうことだったり、クスッと笑えるポイントもあったりと、いろいろな人がいろいろな角度から楽しめる本だと思います。何回か読んでも面白いし、何年か経ってから読み直しても面白い、スルメ本みたいな感じではないでしょうか。

 

▶ イラストの細かいシチュエーションに注目!

 

ヤンデル N バクさんはイラストレーターとしてもこの本に関わっていて、現場にいないと描けない視点からのイラストをお寄せくださっています。

 

Nバク イラストをこんなに大量に書いたのは初めてで、私の中ではヘビー級のお仕事でした。私は細かく細かくいろいろ描き込んでしまうんです。散らかった部屋を描くにしても、どれくらい散らかそうかとか、コンセントはどの向きに挿そうかとか、ペットボトルもう1個描いておこうかとか。こういうことをやりだすと、すごく時間がかかりました。

 

ヤンデル 〈あるある48〉の「日勤が続くと部屋が汚れる」というエピソードですね。

 

Nバク 連勤が続いたとき部屋がどのくらい散らかったか、自分の新人時代の寮の部屋を思い出して描きました。食べかけのものはこの辺に置いておこうとか、細かい点をいろいろ具体的に描いたので、そういうところも楽しんでもらえればなと思います。

 

ヤンデル イラスト60 点もありますからね。しかも、いわゆる「カット」ではなく、1コマ漫画のようなクオリティで! いろいろ好きなものがありますが、描き込みが細やかだなーと思ったのは、〈あるある15〉の「医師に話しかけるのが怖い」です。コワモテのお医者さんの聴診器に、ぬいぐるみというか小さなキーホルダー?がついていますね。コワモテのお医者さんだから、多分子どもの患者さんに怖がられているんでしょうね。だから、怖がられないために聴診器におもちゃをつけている。そういう人、いるー!って。

 

Nバク そうなんです、いるんです。見た目が怖すぎて、物でごまかしている先生がかわいいんです。

 

ヤンデル これ絶妙だなと思いましたもん。

 

Nバク いやいや、こんなに細かく見ていただけるなんてホントうれしいです。このクマのキーホルダーはさすがに誰も気づかないだろうなと思いながら描いていました。ぜひイラストの細かいところまで虫眼鏡で見ていただければなと思います。

 

 

〈あるある15〉医師に話しかけるのが怖い

※コワモテ医師の聴診器に注目!!

 

▶声を当てて読むと目から音がバンバン入ってくる

 

ヤンデル Nバクさんのコメントはどれもこれも面白いですが、N バクさんの文章って、「Nバクさんの声を当てて読む」とさらにめちゃくちゃくるんですよ。

 

Nバク 声を当てて読む……?

 

ヤンデル たとえば……「勤務表が出たら必ず夜勤メンバーを確認してしまう」っていうエピソードがあります。これに、N バクさんは「勤務表はナースのベストセラーとも言いますね」って書かれているんですが、YouTube 動画でおなじみの「あのNバクさん」が、あの声でしゃべっていると思って読むと、すごくしっくりきます。目から音が入ってきますよ。

 

Nバク 目から音が入ってくるって、めちゃくちゃ詩人な表現ですね。知っている声でその人が語っているみたいにして読むと、文字としてとらえるだけでなく音としても入ってくる、と。メモっておきます。

 

ヤンデル 多分この本は、NバクさんのYouTubeを思い出しながら読むと一段面白く読めると思います。ぜひ皆さん、「声を読む」感じで読んでみてください。

 

※クロストーク全編は

弊社YouTubeチャンネルで配信中。

 

 

 

 

 

 

『新人ナース あるあるの森』

 

「ある森」委員会 

feat. Nバク&ヤンデル 編

●A5判128ページ

●定価1,650円

(本体1,500円+税10%)

ISBN 978-4-8180-2389-5

日本看護協会出版会

(TEL:0436-23-3271)

 

新人ナースの「あるある」+「なるほど」の書が誕生。世代を超えて話題が広がります。ナース休憩室にぜひ1冊!

 

 

看護2022年6月号より

 

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