認知症を持つ人と向き合うことに苦手意識を持っていたり、不安を抱えていたりするけれども、よりよいケアを提供したいと考えている看護・介護職の方にケアのヒントをみつけていただくための新書籍シリーズ[認知症 plus]。第1弾の転倒予防に続いて、第2弾のがん看護、第3弾の回想法は刊行間近。その他のテーマも続々刊行予定です。また、本シリーズ特設サイト[認知症plus]WEBは、内容を充実させ、近々リニューアルする予定です。ご期待ください。
●認知症に関連するさまざまな領域から選んだ1テーマを1冊に編集
●最新の知見を基にしたケア技術・実践をわかりやすく紹介
●病院・地域の看護・介護職、管理者など認知症にかかわるすべての方に役立つ
認知症plus転倒予防
せん妄・排泄障害を含めた包括的ケア
鈴木みずえ 編
●B5判 248ページ
●定価(2800円+税)
ISBN 978-4-8180-2180-8
認知症高齢者は転倒、せん妄、排泄障害を複合して起こしやすく、互いに関連しあって症状を悪化させ、生活障害・生活支障をもたらします。これらを早期にコントロールできれば、QOLを維持・向上させることが可能になります。本書では転倒、せん妄、排泄障害の包括的ケアの実際と、その根拠となる介入研究について紹介します。
内容
第1章 認知症高齢者の生活障害・生活支障と転倒予防
第2章 認知機能・身体機能に応じた転倒およびせん妄・排泄障害の包括的アセスメントとケア
第3章 認知症高齢者の転倒・せん妄・排泄障害に関する倫理
第4章 多職種チームによるケアと認知症高齢者に対する看護管理、リスク管理
第5章 多職種チームで取り組む 排泄障害・せん妄も含めた包括的ケアとしての転倒予防ケアプログラム
研究編 認知症高齢者の転倒予防介入研究とアクションリサーチ
認知症plusがん看護
治療の流れに沿ったせん妄・認知機能障害のケア
●小川朝生・田中登美 編
2019年9月上旬刊行予定
がん患者にせん妄や認知機能障害が出現する原因となる薬物や治療とアセスメントのポイント、および入院から外来通院まで治療の流れに沿った対応法を詳しく解説します。
認知症plus回想法
別冊写真集で振り返るあの頃の暮らし
●鈴木正典 編
2019年9月中旬刊行予定
認知症予防に有効な写真を用いた回想法について、実際に使用できる写真集とコミュニケーションのヒント、会話の展開例などを交えて解説します。別冊写真集「思い出が蘇える懐しい昭和の写真」が付いています。
●認知症plus院内デイケア—生活機能の維持・回復を目指す(仮)
旭 俊臣・賀曽利裕・坂本昌子 編、2019年秋刊行予定
●認知症plus退院支援—一般病棟ナースのためのQ&A70(仮)
深堀浩樹・酒井郁子・山川みやえ・戸村ひかり 編、2019年冬刊行予定
●認知症plus法律問題—高齢者と家族が知りたい法的知識と対応(仮)
山崎祥光 編著、2019年冬刊行予定
新刊情報のほか、学術論文の紹介や編集部員による取材記事など、シリーズ書籍に連動したさまざまなコンテンツを随時発信。近日リニューアル予定!
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