地域ケア・在宅ケアに携わる人のための月刊誌 「コミュニティケア」のご紹介

地域ケア・在宅ケアの話題は本誌でも折々に取り上げていますが、姉妹誌「コミュニティケア」では、毎月、それらをより詳しくお伝えしています。地域包括ケアの時代、本誌の主な読者である病院看護職の皆さまにもぜひ合わせてお読みいただきたい雑誌です。今回は4月号(4月1日発行)をご紹介します。

 

 

 

■第1特集

「納得のいく最期を実現する 救急搬送をなくす体制づくり」

高齢者が自宅での最期を望んでいるものの、容態が急に悪化して家族が慌てて救急要請してしまう、看護職・介護職が医師と連絡がとれない状況から救急要請してしまうといったケースは少なくありません。

 

そこで第1特集では、看取りの時期に本人の望まない救急搬送をしないための体制整備のポイントや支援の実際を提示。また、本人の意思を周囲が共有するために活用できるツールも紹介します。

 

■第2特集

「訪問看護師による夜間・土日の定期訪問」

医療ケアの必要な在宅療養者や単独世帯の増加といった背景から、夜間・土日の定期訪問を望む人が増えてきました。

 

第2特集では、訪問看護師による夜間・土日の定期訪問の実態と課題、今後の方向性を考察した上で、実際に夜間・土日の定期訪問を行うステーションの取り組みを報告します。

 

■連載「訪問看護ステーションの経営戦略」

全国の訪問看護ステーション数(稼動数)は、2017年4月1日現在で9735件です。1年間の新規開設数は1234件であるものの、廃止・休止数は686件にも上っています。この数字からも、訪問看護ステーションの経営が決して楽ではないことが推察いただけるのではないでしょうか。

 

 

 

本連載では、公認会計士・税理士・看護師の資格を持つ渡邉尚之さん(渡邉会計事務所)が、訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全な経営を行い、その理念の実現に向けて取り組むべきことを解説しています。4月号のテーマは「1時間でできるエリアマーケティング(後編)」です。

 

 

■新連載「わたしのまちの地域包括ケアシステム」

厚生労働省は、2025年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。行政は、地域包括支援センターはもちろん、社会福祉法人やNPO法人、医療・介護専門職などと協力し、地域の特性に合わせて地域包括ケアシステムの展開を進めています。

 

 

本連載では、全国で展開されている地域包括ケアシステムの先駆的事例を紹介し、地域包括ケアシステムのイメージや地域課題の解決につながるヒントを提示します。

 

連載開始の4月号から2回にわたり松田晋哉さん(産業医科大学)が「地域包括ケアシステムのあり方とは」を概説し、以降、全国の取り組みを紹介します。

 

■新連載「在宅での『食べる』を支える高齢者への栄養ケア」

在宅療養高齢者のうち、低栄養または低栄養リスクのある人は約7割に上るとされています。

 

本連載では、認定在宅訪問管理栄養士である米山久美子さん(栄養ケア・ステーションeatcoco)が、看護師が理解しておくべき高齢者の食・栄養支援についての基礎知識を紹介。4月号からの2回は在宅高齢者の食と栄養について概説し、以降は事例を基に支援のポイントを解説します。

 

■連載「病院と地域を“看護”がつなぐ」

訪問看護ステーション管理者の経験を持ち、長年、訪問看護師の教育にも携わっている茨城県立中央病院看護局長・角田直枝さんの連載です。患者さんのケアだけでなく、人材育成や研究など、訪問看護ステーションと幅広い連携をしている同院での取り組みを、毎回ユーモアを交えながら紹介しています。

 

また、この連載のもう一つの目玉は、毎回のコラムテーマに合わせたあざみさんによる4コマ漫画。架空のキャラクター“局長”の、面白く、毒のある活躍が見所です(下記・2月号掲載)。

 

 

 

■好評連載・

 コラム

「コミュニティケア」には、このほかにも地域で活動する看護師に役立つ連載・コラムが満載。

 

「終の棲家で生活を支える看護」では、医師が不在の特別養護老人ホームやグループホーム、自宅などの終の棲家で看護師に求められる役割や、生活を支える看護の専門性を考察します。「ステーションの看護を見える化しよう!」では、プロセスや実践知が明示・共有されづらいとされる訪問看護業務を見える化し、よりよいケアの提供や管理者・スタッフの仕事の楽しさ向上につなげる方法を解説。

 

また、保健・医療・福祉の1カ月の主なニュースをコンパクトにまとめ、国や自治体、現場の“今”の動きが短時間でわかる「ニュース手帳」や、福祉や在宅の現場で起こっている問題を提起し、看護のあり方を考える「地域ケアの今」なども収載しています。

 

 

「コミュニティケア」 

2018年4月号

●A4判変型 80ページ

●定価(本体1400円+税)

ISBN978-4-8180-2074-0

発行 日本看護協会出版会

(TEL:0436-23-3271)

 

 

 

 

 

 

 

 

-「看護」2018年4月号「SPECIAL BOOK GUIDE」より –