看護職の必須スキルといわれる“コミュニケーション力”。患者さんに対してももちろんですが、看護職同士や多職種間で円滑なコミュニケーションを図ることがケアの質に直結します。そこで今月はズバリ「コミュニケーション」を切り口に4冊をご紹介。お悩みや興味関心にあわせてご活用ください。
※これまでの「編集部オススメBOOKs」はコチラ
著者:堀越勝
●A5/200ページ
●定価(本体2,200円+税)
2015年発行
ISBN 978-4-8180-1869-3
ケアの質は「対話」で決まる。
対話スキルを実践的に
学びたい方におすすめ!
ケアの現場には常に患者やクライアントとのコミュニケーションがあります。患者らとのよい対話はそれだけでケアの機能を果たしており、看護師として専門的なケアを実践する上で大きな力となります。本書では臨床心理学の専門家として長年精神療法に携わってきた著者が、4つのステップからなるケアの対話の「型」をわかりやすく解説。ケアの場面で生かせるコミュニケーションスキルを磨きたい方、認知行動療法に取り組んでみたい方に役立つ1冊です。
著者:疋田幸子
●A5/258ページ
●定価(本体1,800円+税)
2012年発行
ISBN 978-4-8180-1691-0
職場のチームワーク力をアップする
コミュニケーションの秘訣が
学べます!
著者は経営学や人的資源開発の研究をとおして「人と組織の抱える問題は、業種・業態を超えて7割は同じ」と指摘します。組織の一員として働くためには、どのような職種であっても、まずは一人前の社会人としての「人間関係構築力」が必要です。本書は医療や介護の職場での「こんな場面ある!」という人間関係がうまくいっていない事例を取り上げ、快適なコミュニケーションのためのルールを提案します。楽しみながら仕事に取り入れられるポイントが満載です。
「看護管理」実践Guide
『看護管理に活かす
グループ・コミュニケーションの考え方』
著者:杉本なおみ、小井川悦子
●B5/162ページ
●定価(本体2,200円+税)
2008年発行
ISBN 978-4-8180-1350-6
効果が上がる委員会のつくり方・
やる気の引き出し方も
わかります!
本書では、コミュニケーションの基礎理論とともに、グループ(小集団)を「知る」「つくる」「診断する」「改善する」という4ステップからなるグループ・コミュニケーションの考え方とメンバーの力を引き出すヒントを解説します。変革の時代に対応するためには、種々の院内プロジェクトや委員会活動をマネジメントする機会も増えていきます。メンバーの力を最大限に引き出し、効果的な組織運営を行いたい管理者の方々におすすめします。
著者:宮本真巳
●A5/144ページ
●定価(本体1,456円+税)
1995年発行
ISBN 978-4-8180-0462-7
日ごろのコミュニケーションで気がかりやつまずきが生じたときには、その場面を再構成法を用いて分析してみてはいかがでしょう。コミュニケーションとは感情のやりとり。再構成法の枠組みに沿って会話中の感情の動きを振り返れば、自ずと“自分が何を感じ何を考えたのか”が見えてきます。自身の感情を客観的に捉えることは気がかり解消への第一歩。本書では、再構成法を活用して多様な感情に向き合い、前向きに思考転換するためのプロセスを丁寧に解説します。