災害が多発し、誰もがいつ被災するかわからない昨今、医療職はもちろん、一般市民も災害時のトリアージ(傷病者の選別)に関する知識・技術を習得していることが望まれています。実際に災害が起きたとき、看護職が慌てず適切な判断・対応を行うにはどうすればよいのでしょうか?
本書では災害トリアージ(病院前救護)の基礎知識について簡潔かつ平易に、またイラスト、写真、映像を用いて視覚的にわかりやすく解説しています。
本書を存分にご活用いただくために、ここでは内容の4つのポイントをご紹介します。
災害が多発し、誰もがいつ被災するかわからない昨今、医療職はもちろん、一般市民も災害時のトリアージ(傷病者の選別)に関する知識・技術を習得していることが望まれています。実際に災害が起きたとき、看護職が慌てず適切な判断・対応を行うにはどうすればよいのでしょうか?
本書では災害トリアージ(病院前救護)の基礎知識について簡潔かつ平易に、またイラスト、写真、映像を用いて視覚的にわかりやすく解説しています。
本書を存分にご活用いただくために、ここでは内容の4つのポイントをご紹介します。
福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。
マスクの季節に思うこと
文:上野まり
今年の冬は、インフルエンザとノロウイルスの流行が当たり年だったようです。大学では、学生・教員・職員が皆マスクを着用しています。街中でもおしゃれな身なりをしつつマスクをつけ闊歩している人に多く出会います。感染症の季節を感じさせる1つの風景なのかもしれません。PM2.5 なる汚染物質による健康被害から身を守るために、誰もが日常的にマスクをしている地域もあるようです。
どのような理由にしても、正直なところ、中高年である私はこの風景にやや違和感を覚えます。職業柄、白衣にマスクをした姿にはまったく違和感がないのですが、最近若いころには感じなかったマスク装着による不都合が気になるのです。
マスクがもたらす不都合
先日、学生の実習指導で病院に2週間行き、白衣にマスクという姿の学生たちと毎日一緒にいました。困ったのは、「誰だかわからない」「声がよく聞きとれない」「マスクを外してと言いにくい」ことです。近視と老眼のためか、普段から人の顔の特徴がつかみにくくさらに記憶力も鈍ってきているので、昔に比べ名前と顔が覚えづらくなりました。髪型や化粧、服装が変わったりすると、何度会っても学生の名前と顔がなかなか記憶できません。そんな状況にもかかわらず、実習では数人の女子学生が同じユニフォームを着てマスクをつけ、実習にふさわしい同じ髪型だったのです。2つの目を見つめて、懸命に誰かを判断するしかありませんでした。
本連載では、聖路加国際大学大学院看護学研究科特任教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。
川越博美さんから井部俊子さんへの手紙
「賢い消費者」を育てるPR
文:川越博美
2017年もあっと言う間に3月。年を重ねると時が過ぎるのが早いことを実感しています。前号では、それについてピエール・ジャネの説を紹介して説明してくださいました。なるほどと納得しながらも、井部さんや私は、その説による「機械的な日課に転換され」「空っぽになって崩れていく」には当てはまらないと思います。なぜなら私は、刺激的で変化に富んだ今を「どうしてこんなに忙しく仕事をしているのか」と思いながらも楽しんでいますから。時には悠々とした定年退職後の生活をうらやましく感じることもありますが、それでもまだ働くことが許されていることを“看護師”という職業のおかげだと感謝しています。高齢者は75歳からと定義される時代。後輩たちに訪問看護の歴史を語りながら、今という時代に通じる看護師でありたいと、骨粗しょう症の薬を飲みながら日々奮闘している私です。
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いよいよ4月。新卒ナースの研修準備に大忙しという方も多いのではないでしょうか。ここでは、新人看護職員研修にオススメの2冊とそのセットでの活用法をご紹介します。
1冊目は、『新人ナースの心構え 第2版』
本書は、新人ナースが抱えやすい悩みや疑問に先輩ナースが答えるQ&A形式で、社会人やナースとしての心構えを解説しています。
▼ポイント
・日本看護協会「看護者の倫理綱領」全15条に基づいた解説
・先輩ナースのあたたかいアドバイスが満載
・すぐに役立つ「新人ナースの基本マナー」収載
(詳細はこちら)
2冊目は、『新人看護職員研修ノート』
本書は、新人ナースの「自己との対話」に役立つハンディサイズの研修手帳(研修ファイル)です。「私が今年度目指すもの」などの記入・貼付、「到達目標」などのチェックができます。
▼ポイント
・「新人看護職員研修ガイドライン(改訂版)」に準拠
・「社会人基礎力を意識するシート」付き
(詳細はこちら)
そして、この2冊を組み合わせることで、新人ナースの自立を促し、成長を助ける、より効果的なテキストとしてご活用いただけます。
〈心構えを学ぶ読み物+マナー資料集〉である『新人ナースの心構え 第2版』は、研修の予習・復習に、直接、記入や貼付ができる『新人看護職員研修ノート』は研修のワークブックとして、ぜひご活用ください。
例えば、2冊セットで使用すれば…
〈新人ナースAさんのギモン〉
『新人看護職員研修ノート』には、病院の理念を書き込むページがあるけれど、そもそも病院の理念はなぜ知っておくべきなの?
⇒『新人ナースの心構え 第2版』の第2章Q1「理念や指針って病院ごとに違うものなの?」の解説を読めば、その理由がわかります!
『新人看護職員研修ノート』の各項目の予習や復習のために、『新人ナースの心構え 第2版』のどのQ&Aを読めばいいかを示した内容対応表を作成しました。ぜひ、ご参照ください。
★内容対応表はこちら
アメリカの看護理論家ヴァージニア・ヘンダーソン(1897〜1996)の看護理論を学生時代に学んだという方は多いでしょう。2016年はヘンダーソンの没後20年、2017年は生誕120年であり、これを記念して弊社ではヘンダーソン関連の書籍を新装および再編集して記念出版する予定です。
その第1弾として、2016年12月に『看護の基本となるもの』を10年ぶりに新装し、刊行いたしました。原著の初版は1960年、邦訳の初版は1961年、それから半世紀以上、看護師たちに連綿と読み継がれてきた本書の生まれた背景とその後の変遷をご紹介します。