『家族看護』のバックナンバーから論文を厳選し、再編集しました!『家族看護選書 全6巻』

 

年2回発行の『家族看護』のバックナンバー(1〜16号)から「周産期」「在宅」「子ども」「終末期」などの6つのテーマで論文を厳選し、再編集した『家族看護選書 全6巻』が発刊となりました。各領域で関心の高いテーマを収載した、各巻の読みどころについて紹介します。


■『家族看護』で蓄積してきた実践知を選りすぐって再編成

2003年5月、家族看護に関するわが国最初の定期刊行物として『家族看護』が発刊され、10年が経過した。この間『家族看護』は多くの看護者に愛読され、臨床現場の中でも徐々に家族看護の考え方が普及してきたように思われる。『家族看護』では、内包する疾患や障害にかかわらず共通する家族の課題と、疾病や障害ゆえに家族が経験する特殊性との双方から、家族看護に接近してきた。

 

そして、これまで『家族看護』において蓄積してきた実践知をさらに選りすぐり、共通性を意識して「家族看護の基本的な考え方」「家族に向きあう看護師のジレンマとパートナーシップ」、状況の特殊性に光を当てた「周産期」「子ども」「在宅」「終末期」のテーマで再編成し、『家族看護選書』として再び世に送り出すこととなった。(『家族看護選書 第1巻』はじめにより抜粋)

 

■ケアの根拠から実践事例まで幅広く

全6巻の構成は、『第1巻 家族看護の基本的な考え方』『第2巻 周産期の家族への看護』『第3巻 子どもとその家族への看護』『第4巻 在宅での家族への看護』『第5巻 終末期の家族看護・グリーフケア』『第6巻 家族に向きあう看護師のジレンマとパートナーシップ形成』となっている(詳細は下記の囲み参照)。

 

掲載した論文は、家族看護学を教える研究者や実際に臨床で家族看護にあたっている実践者のものであるため、1冊の中でケアの根拠から実践事例まで幅広く学ぶことができる。これから家族看護を実践したいと考えている看護学生・大学院生から、現在、家族を支援しようと取り組んでいる看護者まで、幅広い方々に家族看護の有効な知を伝えられる内容となっている。

 

-「看護」2012年10月号「SPECIAL BOOK GUIDE」より –