宮子あずさの気まぐれコラム❾

精神科病院の訪問看護室で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

コロナ禍で知った「見え方」の違い

 

「不要不急の外出」なんてない

新型コロナウイルス感染症の流行が始まって早一年半が過ぎました。この間、国や自治体から「不要不急の外出は避けるように」とのアナウンスが行われてきました。

 

これは感染防止の見地からは、やむを得ない注意喚起でしょう。とはいえ、メンタルヘルスの立場から見れば、適度な外出は人間にとって不可欠なものです。

 

 

コロナを恐れ、家にこもる間に体力・気力が衰えるお年寄りもいます。今の状態が続いたら、感染予防と引き換えに寝たきりになる人が増えないかとても心配です。

 

ワクチンの接種が進んできましたが、接種率の低い現状では、まだ安心はできません。この状況で、「メンタルヘルスも大事だからどんどん外出を」と言うのは、さすがにはばかられます。

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2021年9月号)