ステーションの看護を見える化しよう!(9)

看護プロセスや実践知が明示・共有されづらいとされる訪問看護。その業務を“見える化”し、よりよいケアの提供や、管理者・スタッフの仕事の楽しさ向上につなげる方法を、谷口由紀子さんと、山本則子さんを中心とするグループが解説します。

 

事例研究:学会発表をしよう!

野口 麻衣子 ◆山本 則子

 

「学会」と聞くだけで、「難しい、自分には関係ない」と思っていませんか? でも、そんなことはありません。学会は学問領域の発展などを目的として運営される団体で、通常、研究成果の発表や会員同士の交流を目的とした学術集会を年に1回開催します。学会発表とは、この集会で発表することです。エビデンスレベルが高いとされるランダム化比較試験やそのメタ分析についての研究だけでなく、事例研究や事例報告も数多く発表されています。看護は実践科学です。実践の場での問題を取り扱い、実践の場で使える研究こそが、“生きた研究”と言えます。そのため、事例研究を含む、実践現場からの研究は大変重要視され、歓迎されます。

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地域ケアの今(27)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

「食事介助」のあり方を考える

文:鳥海房枝

 

特別養護老人ホームの入所対象者の介護度が原則要介護3以上になり、入所者の重度化がよりいっそう進んでいます。それに伴って職員には、細心の注意を払った食事介助が求められるようになりました。かつて、食事摂取量が低下したり、誤嚥性肺炎を繰り返したりする入所者に対し、主治医が「経口摂取はリスクがあるが、餓死させるわけにはいかない」と、経鼻経管栄養の導入や胃瘻の増設等、いわゆるチューブでの栄養注入を指示することは珍しくありませんでした。今日ではこのような医師は少なくなったように感じます。その一方で、どのように経口摂取を継続していくかが大きな課題になっています。

 

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ステーションの看護を見える化しよう!(8)

看護プロセスや実践知が明示・共有されづらいとされる訪問看護。その業務を“見える化”し、よりよいケアの提供や、管理者・スタッフの仕事の楽しさ向上につなげる方法を、谷口由紀子さんと、山本則子さんを中心とするグループが解説します。

 

事例研究:ワークシートを用いた看護実践の言語化・概念化

山花 令子 ◆村山 陵子 ◆山本 則子

 

 

エキスパートの看護職ほど、自分の実践を“当たり前のこと”“普通のことしかしていない” と感じることが少なくないようです。しかし、実際には専門的な知識・技術・経験を背景にした優れた実践を意識せずに行っていることも多いでしょう。私たちの研究グループ(日本学術振興会科学研究費助成事業、代表:山本則子)は、そのような優れた実践を意識化し、他者と共有したり蓄積したりできる事例研究の方法論の開発に取り組んでいます。優れた実践の可視化は、実践者が自信を持つこと、他者の実践を学び成長すること、自身の経験のない事例に関する示唆を得ることなどに役立つと考えられます。
前号では、看護実践の意識化・言語化(図1)のための対話や問いかけなどを紹介しました。今回は、ワークシートを使った振り返りと、実践内容の概念化(カテゴリー化)の方法を紹介します。

 


【今月のオススメ書籍】看護の本質とは何か――年のはじめに改めて振り返る

早いもので今年も残すところあとわずかです。

いつもは忙しくて、本を読む時間も気力もない……という方でも、年末年始は比較的ゆっくり過ごせる、ということもあるかもしれません。

年の初めに、新たな気持ちで「看護の原点」について振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

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SPECIAL BOOK GUIDE “地域包括ケア時代の訪問看護”を徹底解説『平成29年版 看護白書―訪問看護の新たな展開』刊行!

 

看護界の重要度の高いテーマを取り上げ、看護職として今押さえておくべきことをタイムリーに解説する公益社団法人日本看護協会編『看護白書』。平成29年版は「訪問看護」をテーマに、小児から高齢者までの“全世代を対象とした地域包括ケア”における看護の役割と、訪問看護ステーションおよび病院双方の視点から「生活と医療をつなぐ看護」の実践を解説しました。訪問看護の動向を知り、今後の取り組みを考える上で役立つ1冊です。

 

 

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