訪問看護ステーションの経営戦略(28)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

新型コロナウイルス感染症
に関する経営支援

渡邉 尚之

 

新型コロナウイルス感染症により、多くの訪問看護ステーションが減収となっています。中にはスタッフなどが感染し、一時的に事業所を閉鎖せざるを得なくなったステーションもあるのではないでしょうか。

緊急事態宣言は5月25日に全国で解除されましたが、感染の第2波、第3波などへの懸念は依然続いており、まだ出口の見えない状況です。そこで本稿では、新型コロナウイルス感染症に伴う経営支援制度について紹介します。

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特別寄稿

COVID-19の患者の治療にあたる倉原優さんに、同じコロナウイルス感染症であるSARS・MERSをはじめ、インフルエンザウイルスとの異なる点を踏まえて、感染拡大の防止に向けた日本の基本戦略、医療従事者の感染防御のポイント、2020年5月末時点の治療薬の候補を紹介していただきます。

 

 

 

倉原 優

2006年滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院の初期臨床研修修了後、2008年より現職。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医。「呼吸器の薬の考え方、使い方」(中外医学社)、「COPDの教科書 呼吸器専門医が教える診療の鉄則」(医学書院)など著書多数。

 

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COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のまん延期

 

 

未曽有のパンデミックをもたらした
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

 

中国・武漢で2019年12月に原因不明の肺炎患者が複数発生しました。これをニュースで聞いたとき少し不気味な印象を受けましたが、韓国でいつか起きたような加湿器による過敏性肺炎の類かもしれないと感じた程度でした。まさか、それが世界中にパンデミックをもたらす感染症になるとは夢にも思いませんでした。

 

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【Book Selection】今月のテーマ: 看護研究に役立つ参考書

当社おすすめ書籍を、新刊・既刊・古典織り交ぜてご紹介!!

 

 

看護研究に取り組む皆さんにオススメの書籍第二弾!
豊富なラインナップで、あなたの疑問を解決します。

 

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SPECIAL BOOK GUIDE 研究にお悩みの臨床ナースも必読! 『看護』2020年3月臨時増刊号 総特集 臨床実践にねざした研究で看護の質の向上を 日本看護学会学術集会の未来

本誌『看護』は毎年3回(3・6・11月)、臨時増刊号を発行しています。各号1つのテーマに絞り、詳細な解説や現場の事例を豊富に掲載しています。2020年3月臨時増刊号では、開催50年を迎えた“日本看護学会”をテーマに、実践に還元できる看護研究について考えます。

 

■時代に沿った日本看護学会の変革

 

日本看護学会は、看護職が実践にねざした研究を発表し、ディスカッション等を交えて相互に学び合う場として、専門領域別の学術集会を全国で開催しています。日本の看護の質向上に寄与してきた本学会は、社会情勢の変化や教育カリキュラム改正などに合わせて領域の統合や再編などを重ねながら、2019年に50回開催を迎えました。

 

そして現在、3職能と専門領域が連携し、地域包括ケアシステムを推進するための課題の討議や解決策の共有ができるよう、2021年度以降の“領域一元化”という転換点に向けて動き始めています。

 

■研究者・教育者・実践者の立場から

 臨床実践にねざした研究について考える

 

『看護』3月臨時増刊号では“日本看護学会”をテーマに、これまで本学会の果たしてきた役割を振り返り、2021年度以降の新たな本学会の方向性を掲載しています。

 

まずは、これまでの本学会の“あゆみ”からご紹介。「Ⅰ 日本看護学会の歴史」では、1967(昭和42)年度の日本看護学会開始から2019(令和元)年度の第50回までのあゆみを、社会や医療の動向とともに解説。論文の質向上に向けて実施してきた支援事業の内容も紹介しています。

「Ⅱ-1 研究者・教員の立場から」では、学会査読委員や研究指導に携わってきた7名のベテラン研究者・教育者の声をご紹介。これまでの自身の研究経験も踏まえて看護の質向上につなげる研究の重要性、査読や研究倫理についての提言、そして若手看護職への期待のメッセージを寄せています。

ケアを頑張りながら看護研究に取り組まれている臨床現場の皆さんの中には、毎日が忙しいために取り組むことが困難な方もいるかもしれません。それでも、目の前の患者さんのためによりよい実践にしていきたい! という思いも持たれているでしょう。そんなときには「Ⅱ-2 受賞者から」をご覧ください。近年の本学会「優秀発表賞」受賞者を代表して10名の研究内容を収載しています(次ページ下の【主な内容】もご覧ください)。各報告では研究の着手背景から研究概要を紹介いただき、“実践にねざした研究”を具体的にイメージできます。学会発表や論文投稿・採択までの道のりとして、各所属施設ではどのような支援があるか、研究成果の実践への適用についてもご紹介。初めて研究担当となった方、これから研究を始める方にも参考となる章です。

 

政策的な視点からも、臨床看護研究にどのような意義があるのかを考えてみませんか? 「Ⅱ-3 看保連から」では、看護の現場と診療報酬・介護報酬を“つなぐ”立場である看護系学会等社会保険連合(看保連)から、看護ケアが医療政策で適正な評価を得るためにはどのような研究が必要かを解説しています。

 

そして「Ⅲ 看護の未来に向けて」では、地域包括ケア時代における臨床看護研究のあり方と、新たな日本看護学会がめざす方向性、演題登録区分の設定などをいち早くご紹介!

 

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本臨時増刊号は、臨床ナースの皆さんにぜひ注目していただきたいテーマです。日ごろの実践の中で感じた疑問や気づき、現場における看護の知を見える化し、日々のケアに生かしていきましょう。

 

第51回(2020年度)日本看護学会学術集会は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、開催方法を変更することとなりました。詳細は、日本看護協会公式ホームページ(https://www.nurse.or.jp/ ▶生涯学習支援▶日本看護学会)をご参照ください。

 

書誌情報

 

『看護』2020年3月臨時増刊号
総特集 臨床実践にねざした研究で看護の質の向上を 
日本看護学会学術集会の未来

企画協力:公益社団法人日本看護協会 看護研修学校 教育研究部学会企画課

 

 

●A4判変型 128ページ
●定価(本体2000円+税)
日本看護協会出版会
TEL:0436-23-3271

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【主な内容】
緒言 日本看護学会学術集会のこれまでとこれから 吉川 久美子
I 日本看護学会の歴史
II 臨床実践にねざした研究とは
II-1 研究者・教員の立場から
松下 年子/山勢 博彰/市村 久美子/中尾 友美/森 千鶴/藤田 冬子/湯澤 八江
II-2 受賞者から
災害時の薬の備え/ホームホスピスでの看取りに対する家族のニーズと願い/経皮的冠動脈形成術後の膨脹時の対応プロトコールを作成・検証/抗精神病薬減量に取り組む看護師の心の動きと原動力/糖尿病教育入院に携わる看護師の困難/動画教材を使った小児救急シミュレーション学習/精神科訪問看護利用者の退院後3カ月以内の再入院予防/集中治療室で意識障害の患者と過ごす家族の思い/エジンバラ産後うつ病質問票の結果を分析し母子支援に生かす/同行訪問を通したスタッフ支援の見直しがプラスの連鎖を呼んだ過程
II-3 看保連から
診療報酬・介護報酬における看護の評価につながる臨床研究への期待 小野田 舞
III 看護の未来に向けて
地域包括ケア地代に求められる新たな学会の形
IV 資料 本学会の動向と社会の動向/優秀発表、優秀論文受賞一覧/論文作成支援講座の概要 ほか

 


SPECIAL BOOK GUIDE 看護職がやりがいを持って働き続けるために 『看護』2020年6月臨時増刊号 総特集 好事例に学ぶ 看護業務の効率化

看護に求められる役割が増大しており、多くの看護現場では人手不足や業務負担増の課題を抱えています。今後も安定して国民のニーズに応え、充実した看護を提供していくためには、看護業務の効率化や生産性向上が必要です。『看護』2020年6月臨時増刊号では、効率化に成功した改善策を具体的に紹介します。

 

 

 

 

□書誌情報

●A4判変型 120ページ ●定価(本体2000円+税)
日本看護協会出版会(TEL:0436-23-3271)

 

目次
1章 総論 看護の質を高める業務効率化
2章 事例 先進的な取り組みとその講評
「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」受賞施設の実践
3章 解説 これからの看護業務効率化

 

■業務効率化の好事例を全国から募集
日本看護協会では、看護職がより専門性を発揮できる働き方の推進や生産性の向上、看護サービスの質の向上をはかるため、2019年度事業として、厚生労働省委託事業「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」を実施しました。
事業においては、看護業務の効率化に関する先駆的な取り組みを広く募集し、その中から汎用性が高く効果のある取り組みを選考・表彰し、広く周知することを目的として「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」(写真)を開催しました。

 

 

■業務改善の具体的なアイデアが満載
『看護』2020年6月臨時増刊号では、アワード受賞事例の取り組みを詳細に紹介します。業務効率化に効果を上げた施策の解説のみならず、施策実施に至るまでの組織内交渉の実際や、もたらされた効果の数値データ等も具体的に提示。各医療機関において、業務改善や働き方改革を進めるにあたり、助けとなる情報が満載です。
また、看護業務の効率化の評価指標も紹介。タスクシフト・多職種連携、AI・ICT等の技術の活用、労務管理の観点から見た業務効率化のポイントについても解説します。
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看護業務の効率化がめざすのは、患者・利用者へのケアの充実。よりよい看護を提供するために、本号をぜひご活用ください。

 

★★★アワード受賞施設の実践内容★★★

 

2-1 〈最優秀賞〉

「ユニフォーム2色制」と「ポリバレントナース育成」による

持続可能な残業削減への取り組み

一般社団法人熊本市医師会 熊本地域医療センター 大平 久美

 

2-2〈優秀賞〉【業務改善部門】

看護記録に要する時間削減の効率化への取り組み—記録内容の標準化とリアルタイム記録に焦点を当てて

県立広島病院 品川 恵己

 

2-3〈優秀賞〉【タスクシフト・多職種連携部門】

病棟薬剤師との役割移譲・協働による病棟薬剤管理業務の見直し

—「患者のため」の協働を共通認識として

社会医療法人石川記念会HITO病院 細川 克美

 

2-4〈優秀賞〉【AI・ICT等の技術の活用部門】

看護の質向上をはかるための働き方改革

—音声入力およびICTを活用し時間を短縮、残業を減らす

訪問看護リハビリステーション アオアクア 井上 晴貴

 

2-5〈優秀賞〉【その他の工夫部門】

小規模病院における看護クラーク科の立ち上げ

—看護クラークの一元管理による看護師負担軽減

医療法人社団協友会 メディカルトピア草加病院 真々田 美穂

 

2-6〈奨励賞〉

外来病棟一元化による勤務環境の改善

—外来と病棟を「線」でつなげ、患者を「面」で支える実践

国民健康保険 小松市民病院 太田 裕子

 

2-7〈奨励賞〉

ナースハッピープロジェクト(NHP)への取り組み

—音声入力による記録時間の削減

聖マリアンナ医科大学病院 本舘 教子

 

2-8〈特別賞〉

ロボットによる業務自動化(RPA)導入による

看護管理業務の効率化

NTT東日本関東病院 相馬 泰子

 

2-9〈特別賞〉

総合滅菌管理システムによる労働生産性の向上と働き方改革の実現—GS1識別コードを使用したシステムの導入

国立大学法人 福井大学医学部附属病院 石本 洋子