特集ではクリティカル期の看護の現状と課題、家族の捉え方・その特徴を概観しながら、「初療期」「家族アセスメント」「代理意思決定支援」「グリーフケア」「ポストクリティカル期」「チームによるケア」などをキーワードに具体的なケアの方法について考えます。
ご好評をいただいている「誌上コンサルテーション」では、現場の悩みに、家族看護のエキスパートがお答えします!
今号の事例は…
①時間がなくコミュニケーションがとれない家族-看護師のジレンマ
②障害をもって生まれた児の家族ー家族レジリエンスの視点から
③生命維持装置の離脱が困難な患者の家族-クリティカルケア領域
でのグリーフケア
④脳死状態の家族ー意見の異なる家族員への意思決定支援のあり方
⑤看護師に怒りをぶつける家族-看護師の役割とは
「ナースが家族の存在を気にかけ、家族の力を発見してフィードバックすることの大切さは、平時も災害時も変わりません」
「戦時中の恐ろしさに比べたら何でもない」と落ち着いて若い職員を慰めた認知症の高齢者たち、脳梗塞でリハビリに励む祖父に励まされた家族、摂食障害を乗 り越えた親子…。「寄稿」では、福島医科大学の畠山とも子先生が、「災害時、家族看護 に何ができるか?」というテーマで、東日本大震災時に見聞きした、“家族がつながりを強めていった事例”を、家族看護の考え方に照らし合わせて考えます。