コミュニティケア春号 特集2 各論⑥

経営管理とは、理念に基づいて資源を配分し、環境変化に応じて意思決定を重ねながら、組織の成長を支える営みです。その実践について紹介します。

 

岩本 大希 いわもと たいき

WyL株式会社 代表取締役

 


 

⑥経営管理と環境変化

理念と成長フェーズから考える

経営の実践

 

理念を軸にどう経営を設計するか

 

経営とは何をすることなのか、筆者は経営者としてまだ駆け出しであり、日ごろの未熟さにいまだ自省ばかりをしています。経営について学ぶためには、たくさんある経営本の中から各自のお好きなものを参照していただきたいと思います。とはいえ個人的な考えとして、その本質とは①「資源を調達する」②「資源の配分を決める」③「意思決定&実行」の繰り返しだと考えます。

 

資源はヒト・モノ・カネ・情報といわれるもので、ヒトは従業員、モノは設備や備品、カネは資金、情報は外部環境の新情報や内部の情報統制などです。意思決定は小さいものから大きいものまで、とにかく決めることが日常の重要な仕事になります。とはいえ、決めても運用されるかが重要であるため、実行力も必要です。常に利用者利益になるための、この繰り返しになります。

 

ただやり続けても方向性がなければ、長期的な利益や成長、利用者利益の追求は望めません。そのためにも、理念やミッションという方向性・指針があるのだと思います。理念やミッションを基に①②③を回していく。回していくに当たっては、いくつかの指標を基に進めていくことが必要です。それが一般論としてのKGI・KSF・KPIです。

 

もう一つの切り口として、実務面でも考えたいと思います。訪問看護ステーションの運営で難しいことは、1)経営、2)管理(バックオフィス)、3)管理(現場)、4)ケア実践という4つの役割を同時にこなすことが多い点ではないでしょうか(特に看護師・療法士が経営者である場合)。そのため、事業所や法人の規模や成長フェーズによって、「経営」という言葉が指す内容は大きく異なります。訪問看護のフェーズを3つほどに仮定した上で、前述の①②③や1)〜4)、KGI・KSF・KPIがどのようになっていくことが多いのか、振り返って考えていきたいと思います。

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2026年春号)