看護職に選ばれる病院・施設

各都道府県ナースセンターが病院や施設向けに実施している定着・促進事業の中で得られた「看護職に選ばれる病院・施設」になるためのポイントや、具体例を紹介します!

 

 

vol.15 沖縄県ナースセンターからの提案!

 

人材確保に必要な5つのステップと

ターゲットに合わせた戦略

 

兼城 綾子

沖縄県看護協会 沖縄県ナースセンター

ナースセンター長/常任理事

 

本稿では、人材確保に必要な取り組みを5つのステップに分けて紹介。さらに沖縄県内において看護職に選ばれている2つの施設の看護管理者から、その戦略を聞きました。

 

沖縄県ナースセンター(以下:当センター)では、「相手の目線に立った支援を!」を合言葉に、就労促進に向けて取り組んでいます。また、就業マッチングの成立には、「eナースセンター登録求人施設を増やすこと」が先決と考え、看護管理者や求人担当者への周知に力を入れています。

 

看護職を求めている施設に対しては、聞き取りを行いながら、求人票作成等の支援をしますが、「求人計画が漠然としている」と感じることが多々あります。求める人材を確保するには、ターゲットを絞り、それに合わせた求人戦略を立てることが必要です。そこで、看護管理者の皆さまに向けて、人材確保に必要な5つのステップをご紹介します。

ステップ①:eナースセンターに登録し
掲載内容を確認する

 

「有料職業紹介事業者の費用が増加し負担だ」などの声が聞かれますが、eナースセンターの登録はお済みでしょうか? 令和5年度沖縄県看護職員施設調査・退職者調査(以下:令和5年度沖縄県調査)によると、看護職員募集方法の第1位はハローワークの活用、第2位は職員や知人の紹介、第3位はホームページによる広報、第4位は有料職業紹介事業者、そしてナースセンターの活用は第5位でした。まずは、eナースセンターへの登録をお願いします。

 

また、すでに登録をいただいている看護管理者の皆さまは、掲載された自施設の求人内容を確認されたことがあるでしょうか? 登録した求人票の有効期間は6カ月です。せっかく登録をしても、「有効期限が超過している」「掲載内容が見直されていない」などの理由で、求職者の目に留まらないこともあります。「ステップ①」として看護管理者の皆さまに、一度は自施設の求人の内容を、ご自身で確認することをお勧めします。

 

→続きは本誌で(看護2024年9月号)