『看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック』 第2版 刊行!!

シュミレーション教育_h1『看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック』の第2版が刊行となりました。第1版の刊行から3年が経過。その間におけるシミュレーション教育現場の変化、それに伴うニーズの多様化に対応してのリニューアルです。改訂のポイントをはじめとする本書の魅力、関連の書籍やセミナーとも合わせた活用法をご紹介します。

 

 

 

■シミュレーション教育って?

 

シミュレーション教育とは、学生からエキスパートまで、看護にかかわるすべての人が、自身やチームの実践力を向上させるための手法です。

 

どのような状況でも適切な対応が行えるようになるには、訓練の積み重ねが必要です。急変、災害……、現場ではさまざまな事態が起こり得ます。もちろんこれまでにも、それらを想定した技術指導や訓練は行われてきましたが、「指導者から学習者に施す」という、一方的なものでした。

 

対してシミュレーション教育は、学習者と指導者が相互にかかわり合いながら、「ともに学ぶ」ことが大きな特徴です。指導者は、まず学習者のニーズやレディネス(知識や関心などの基礎条件が整っている状態)を見極め、彼らが興味を持って学習に取り組めるよう、計画段階から双方向的な話し合いを重ねます。そして、シミュレーション中は学習者が目標に到達できるよう、その後の振り返りでは互いの看護観などをも分かち合えるよう、適切にかかわりながら導きます。

 

本書では、そんなシミュレーション教育の理論と実践を、ポイントを押さえてわかりやすく解説。準備から振り返りまで効果的に進める秘訣を、惜しみなく披露します。
■どう変わった? -改訂のポイント-

 

シミュレーション教育の導入が進み、指導者が増え、スキルもアップ。それに伴う現場のニーズの変化・多様化に対応してのリニューアルです。ポイントは下記の通り。
①教育のベースとなる理論を強化
②教育現場からの疑問に答える「Q&A」を新設

③シナリオ作成に役立つフォーマットを更新

 

シミュレーション教育初心者にも、すでに実践中の方々にもおすすめです。

 

■もっと深めたい! -関連書籍・セミナー-

 

これからシミュレーション教育を始めるなら、シナリオをそのまま(もちろんアレンジしても)使える『1年で育つ! 新人&先輩ナースのためのシミュレーション・シナリオ集』(全4巻)、教育の実際を知りたい、イメージをつかみたいなら、DVD『新人看護師を対象とした「複数患者の検温」シミュレーションの進め方』がおすすめです。
本書の原点となった、全国看護セミナー「シミュレーション教育における効果的な指導」では、著者・阿部幸恵先生(東京医科大学病院シミュレーションセンター/センター長・教授)の講義が生で体験できます。ぜひご参加ください。

 

 

-「看護」2016年7月号「SPECIAL BOOK GUIDE」より –


看護のためのシミュレーション教育 はじめの一歩ワークブック 第2版