自身の考えを言葉にして 共有する「思考発話」
申し送りやカンファレンス、後輩への支援などの場において、看護師は自身の考えを言葉にし、他者と共有しています。本書は、看護師の臨床判断を言語化し共有する営みである「思考発話」を学習方略としてとらえ、理論・実践・事例の3章構成で体系的に学べる一冊です。
「思考発話」を理論・実践・事例で学ぶ
1章では理論の解説やQ&Aで基礎を押さえます。臨床判断についての解説や思考発話の定義、学習が起こるメカニズム、発話する人の立場による効き目の違い、学習を促すコツなどを提示します。思考発話を自然にやりとりするために欠かせない「発問」についても紹介します。Q&Aでは「答えを教えちゃってもいいの?」「思考発話した内容が定着していない…」などの質問にお答えします。
2章ではCNE(クリニカル・ナース・エデュケーター)らによる20の実践例を通して、タナーの臨床判断モデルの「気づき」「解釈」「反応」「省察」のフェーズごとに、臨床で新人看護師がよく出合う「あるある」な場面や、中堅に差し掛かる看護師がさらに臨床判断を深められる場面を対話形式で紹介しています。
3章では組織として実際に思考発話に取り組んだ浜松医科大学医学部附属病院看護部の事例から、導入の意思決定、計画、運用のプロセスを紐解きます。
少し意識してみるだけで、明日からすぐに実践できる思考発話。本書を活用しながら、ぜひトライしてみてください。
新刊情報
臨床判断能力を育む
思考発話
三浦友理子・池田葉子・
髙宮庸司郎 編著
B5判・162頁
定価2.860円
(2,600円+税10%) ISBN978-4-8180-2977-4 日本看護協会出版会(Tel.0436-23-3271)
Contents
1章〈理論編〉思考発話とは何か
1. 看護師の思考と臨床判断能力
2. 思考発話とその実践
3. 発問とその実践
4. 思考発話を実践する前に
5. 思考発話Q&A
2章〈実践編〉臨床判断能力を育む思考発話
気づきをもたらす思考発話
解釈を深める思考発話
実践の選択に関する思考発話
省察をもたらす思考発話
臨床的学びをもたらす思考発話
3章〈事例編〉思考発話の導入と組織への定着
浜松医科大学医学部附属病院での取り組み








