本連載では、聖路加国際大学名誉教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。
起業
文:井部俊子
ご無沙汰しています。といっても、毎月1回はこの往復書簡であなたと往来していることになるのですが。今回は私の近況報告をしたいと思います。
私は、2017年3月末で聖路加国際大学を退職いたしました。大学には14年間在籍していました。最初の1年間はただの教授でした。2年目から3期(12年間)、学長をいたしました。学長在任中に65歳を迎えたので、正確にいうと、前半は学長・教授でしたが、後半は学長専任でした。最終年の1年間は特任教授でした。