SPECIAL BOOK GUIDE 病院・高齢者施設で活用できる『認知症plus回想法』刊行

介護予防のための取り組みとしてグループで行う「回想法」では、高齢者が懐かしい写真や物を見ながら昔の思い出を語り合います。心が癒やされて情緒が安定したり、脳の活性化につながったりすることから、施設や地域のサロン活動などで広く実践されています。最近「院内デイケア」のプログラムとして取り入れる病院も増えています。好評書籍『認知症予防のための回想法』に加筆修正を行い、新たな写真も加えて内容のさらなる充実を図った本書の特色についてご紹介します。

 

【編集部オススメBOOKs】vol.47 大学院での研究成果を臨床現場に還元する

「シリーズ【看護の知】」は、臨床経験を経て大学院で学んだ看護職の研究成果(博士論文)を、幅広い読者に役立てていただくための書籍シリーズです。看護師が現場で抱く「言葉にできない何か=暗黙知」を可視化し、自らの看護を切り拓いていく上で必要な発想やアプローチを解説・紹介します。

 

※これまでの「編集部オススメBOOKs」はコチラ

 

SPECIAL BOOK GUIDE 新媒体「Nusing Todayブックレット」 続々刊行中!

日々膨大な量の情報に曝されている私たちにとって、一体何が重要でどれが正しく適切なのかを見極めることがますます難しくなってきています。このような中で看護やケアをめぐり、いま社会で何が起きつつあるのか、当社の編集者が関心を寄せるさまざまな問題意識(=テーマ)を幅広くかつ簡潔に発信していく新媒体「Nusing Todayブックレット」を企画しました。11月までに3冊を刊行。第4弾以降も、幅広く新たな視点を提案していきます。

 

新媒体「Nusing Todayブックレット」の特長

●ワンテーマに絞ったコンパクトな読み切りシリーズ
●看護やケアをめぐり社会にいま何が起きつつあるのかを伝える
●多様な課題について情報を共有し、ともに考える新たな視点を提案

 

訪問看護ステーションの経営戦略(21)

訪問看護ステーションの管理者が地域のニーズを的確に捉えて健全

な経営を行い、その理念を実現するために行うべきことを、公認会

計士・税理士・看護師の資格を持つ筆者が解説します。

消費税引き上げと訪問看護ステーション経営

渡邉 尚之

 

 

今年10月1日に消費税が8%から10%に引き上げられたことに伴い、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬が改定されました。それぞれの改定率は+0.41%・+0.39%・+0.44%です。

 

これまでにも消費税増税時にはこれらの報酬についてプラス改定が行われてきました。消費税と報酬改定の関係は、医療・介護業界において重要なテーマです。そこで今回は、報酬等と消費税の関係について解説します。

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アンガーマネジメント(8)

怒りの感情と上手に付き合う手法“アンガーマネジメント”を看護職が医療・介護現場で生かすための、基礎知識と看護実践への活用のポイントを解説します。

 

 

権利・欲求・義務を区分して適切な対応を考える

光前 麻由美

 

 

今回は、これまで紹介してきたアンガーマネジメントのテクニックを看護実践の中で応用する方法について、訪問看護計画書に予定されていない頼みごとが増えた利用者への対応のケースを基に考えてみます。なお、事例はあくまでもアンガーマネジメントの観点から考えることを目的に状況設定しており、実際の在宅ケアの場面とは異なる部分がある可能性があります。ご了承ください。

 

先月号(「コミュニティケア」9月号)までに、私たちは「こうするべき(はず)」という理想と現実との間にギャップがあるときに怒りを感じることを説明しました。そして、その出来事は自分にとって許容できる範囲のものか、許容できない範囲のものかを三重丸による“「べき」の境界線”によって考えるテクニックを紹介しました。許容できる範囲にあることは自分にとって怒らなくてよい、こだわらなくてもよいことです。では、許容できない範囲のことに対してはどう対応すればよいのでしょうか。優先度や具体策を考えてみましょう。

 

依存的になった利用者Aさん

 

Aさんは80代の男性。妻と死別し、1人暮らしです。高血圧で内服治療をしています。以前は自転車で買い物に行くなど元気に生活していましたが、あるとき外出先で転倒し、左大腿骨頸部を骨折して手術を受けました。術後の経過は良好で、杖は必要なものの自分で歩行できるようになりましたが、正座できなくなったため、座卓からテーブルと椅子を利用する生活になりました。

 

Aさんには結婚して別世帯で暮らす娘が2人おり、隣の市に住む長女は時々Aさんの様子を見に訪れますが、仕事をしており頻繁には来られません。長女は高齢の父を心配し、退院後、一緒に住むことも提案しましたが、Aさんは「まだ娘に迷惑をかけたくない。もう少し住み慣れた自分の家にいたい」と希望しました。そこでケアマネジャーに相談し、訪問看護を導入することとなりました。

 

訪問看護は週1回、1回当たり30分で、訪問看護師は服薬の確認と入浴介助を行います。ある日、訪問看護師のBさんは、入浴介助後、Aさんに水分補給として冷蔵庫にあった麦茶を飲んでもらいました。飲み終わった後にコップを片づけようとしたところ、Aさんに「流しにあるほかのコップも洗ってほしい」と言われました。Bさんの働く訪問看護ステーションでは、約束事として、訪問時に使用した物は片づけますが、それ以外の物には触らないことになっています。ところが、それを断ろうとするとAさんの表情が険しくなりました。

 

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