ステーションの看護を見える化しよう!(7)

看護プロセスや実践知が明示・共有されづらいとされる訪問看護。その業務を“見える化”し、よりよいケアの提供や、管理者・スタッフの仕事の楽しさ向上につなげる方法を、谷口由紀子さんと、山本則子さんを中心とするグループが解説します。

 

事例研究:看護実践を書き出してキャッチコピーをつくる

池田 真理 ◆山本 則子

 

 

前号では、事例研究は看護実践を可視化するのに最適な方法であると提案しました。本号では、事例研究のファースト・ステップとして、看護実践を記述するための具体的な方法を紹介します。

 

事例研究で取り上げる看護実践の選択

 

事例研究をするに当たっては、まず事例が必要です。あなたはどのような事例を選ぶでしょうか。「何か印象に残っている事例を書いてください」と言われると、多くの看護職はうまくいかなくて後悔が残った事例や、何かやり残したような感情が伴う事例を挙げます。看護職はいつも、患者がもっと満足するケアを提供したい、自分にはそれができただろうかと考える傾向があり、患者のウェルビーイングを高める看護をしたいという熱意の表れから、自らの反省すべき点に意識が向きがちなのかもしれません。

地域ケアの今(25)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

 

看取り介護加算と看取りの実態

文:鳥海房枝

 

高齢者ケア施設に勤務する職員を対象にした、看取りに関するセミナーが全国で開催されています。私も各種団体主催の「施設での看取り」をテーマとするセミナーの講師を引き受けることがあります。参加者は主に看護師・介護福祉士・生活相談員等の専門職です。参加者からは「看取りに取り組むための準備が大変と聞いている」「書類の準備に1年をかけたと聞いた」「何をどのように準備すればよいのか」「必要書類にはどのようなものがあるのか、様式例を知りたい」といった声を聞きます。これは所属施設が介護保険の「看取り介護加算」の取得を考えているためです。

SPECIAL INTERVIEW エンドオブライフケアを考えるすべての方へ「生きる」を考える-自分の人生を、自分らしく

 

「生きる」を考えることは“自分の人生を自分が主人公になって切り開き、主体的に創りあげていく姿勢や態度”であり、“人と人のかかわりの中にある生と死を学ぶことそのもの”であろう(「発刊に寄せて」より)。新刊『「生きる」を考える』の編者・長江弘子さんと執筆者・秋山正子さんに、本書の読みどころや込めた思いなどをうかがいました。

 

 

 

 

 

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SPECIAL INTERVIEW 〈対談〉外来看護-課題と展望

数間 恵子さん(写真右)
元東京大学大学院医学系研究科 教授 聖路加看護大学卒、保健学博士(東京大学大学院)。1992年より10年間、旧社会保険船橋中央病院で保健師として外来での看護相談等に従事。1999年より東京大学大学院医学系研究科教授。任期満了後も外来看護にかかわる講演や執筆活動を続けている。
島田 恵さん(写真左)
首都大学東京大学院人間健康科学研究科 准教授
熊本大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程卒、看護学博士(東京医科歯科大学大学院)。1999年より12年間、HIV/AIDSコーディネーターナースとして国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターに勤務。2011年より現職。

『The 外来看護 時代を超えて求められる患者支援』(以下、本書)では、外来での看護が初めて診療報酬上で評価されてからの25年間を振り返るとともに、外来で活用したい知識や資料をふんだんに盛り込んでいます。それでも本書で深く取り上げきれなかったテーマもあり、そのいくつかについて、ともに外来看護の進展をみつめてきた2人が熱く語り合います。

 

 

 

 

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トシコとヒロミの往復書簡 第23回

本連載では、聖路加国際大学名誉教授の井部俊子さんと、訪問看護パリアン看護部長の川越博美さんが、往復書簡をとおして病院看護と訪問看護のよりよい未来を描きます。さあ、どんな未来が見えてくるのでしょう。


失望と希望

文:井部俊子

 

2年間の往復書簡が終結に近づいています。私の番はこれが最後だと担当編集者の村山みのりさんが告げてきました。

 

前回の書簡にあった2床の有床診療所「小さな宿泊所」は繁盛していますか。地域包括ケアシステムづくりに貢献しようというあなたの意気込みが伝わってきます。素晴らしいです。

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