看護プロセスや実践知が明示・共有されづらいとされる訪問看護。その業務を“見える化”し、よりよいケアの提供や、管理者・スタッフの仕事の楽しさ向上につなげる方法を、谷口由紀子さんと、山本則子さんを中心とするグループが解説します。
事例研究:学会発表をしよう!
野口 麻衣子 ◆山本 則子
「学会」と聞くだけで、「難しい、自分には関係ない」と思っていませんか? でも、そんなことはありません。学会は学問領域の発展などを目的として運営される団体で、通常、研究成果の発表や会員同士の交流を目的とした学術集会を年に1回開催します。学会発表とは、この集会で発表することです。エビデンスレベルが高いとされるランダム化比較試験やそのメタ分析についての研究だけでなく、事例研究や事例報告も数多く発表されています。看護は実践科学です。実践の場での問題を取り扱い、実践の場で使える研究こそが、“生きた研究”と言えます。そのため、事例研究を含む、実践現場からの研究は大変重要視され、歓迎されます。