地域で活躍する薬剤師が解説! おくすりガイド

多くの在宅療養者が服用している治療薬を中心に、副作用とその兆候、保管・管理方法、効果時間・代謝、注意点などを、事例を交えながら解説します。

 

 

 

 

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保湿剤の使い方:林田 諭

 

 

前回(2023年12月号)は「高齢者における不眠症と睡眠導入剤の適正使用」について解説しました。今回は「保湿剤の使い方」をテーマに解説します。

 

保湿剤の特徴

 

保湿剤は作用機序から大きく2つに分類できます。皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぎ、皮膚に柔軟性や滑らかさを与える「エモリエント」と、皮膚に浸透して水分を保持する「モイスチャライザー」で、一般的に保湿効果はエモリエントのほうが高いとされています。

 

 

エモリエントとモイスチャライザーを一緒に使用することもあります。エモリエントの代表的な医療用医薬品は白色ワセリン、プロペト、亜鉛華軟膏などです。モイスチャライザーの代表的な医療用医薬品は、ウレパール、ヒルドイド、ザーネ、ユベラなどです。

 

在宅の現場で使用される保湿剤の剤形は、主に軟膏とクリーム剤です(図表1)。季節や利用者の状態を踏まえて、その時々に適したものを選ぶことが必要です。

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2024年2月号)