福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。
団塊の世代として介護予防を考える
文:鳥海房枝
町から姿を消した高齢者
地方都市の空港や主要駅に降り立ち、車で少し街中に入っていくと通所介護サービスの送迎車に必ず出会います。そして、威風堂々とした立派なものから普通の民家風のものまで、高齢者を対象にした事業を行う建物が、幹線道路沿いや細い路地に面して建っているのを数多く目にします。それと反比例するように、シルバーカーを押して道路脇を歩く高齢者や、道端などになんとなく集まった風情で話をしている高齢者たちを見かけることは極めてまれになりました。


位、うつぶせ寝」と聞くと、医療職である看護師はSIDS(乳幼児突然死症候群)のことが頭に浮かび、まず否定的な考えを持つことが多いかもしれません。しかし、高齢者にとっては、“自然の力”を利用した実に多くのメリットがある体位で、日本看護技術学会監事でもある川嶋みどり氏は「腹臥位療法は自然の回復過程を整えるという意味からも、極めて看護的な療法である」と述べています。








