ナーシング・トゥデイ12月号特集「糖尿病の併発」

 12月号の特集テーマは「糖尿病の併発」。編集委員で監修をしてくださった青木美智子先生から、合併症のことはよく取り上げられるけれど、合併症ではない他の疾患を併発しているときの糖尿病の影響について述べたものは少ないと言う指摘から考えられた企画です。

 

以下に、今回の特集のポイントをまとめてみました。

 

糖尿病を併発する患者に対して看護師が持つべき視点

小沼 富男(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター糖尿病・内分泌内科)

上村 志津子(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター看護部)

■膵外分泌疾患、内分泌疾患、肝疾患、感染症、免疫機序による病態、遺伝子異常、その他の遺伝的症候群などは糖尿病を併発しやすい

■動脈硬化性疾患およびそのリスク因子を複数合併する例、糖尿病網膜症または腎症が進行した例、認知症例、感染症例、手術例、そして外傷例などにおいては、さらなる病態の進行を防ぐための高血糖管理が求められる

■高齢者や他疾患に併発する糖尿病を治療する際には、高血糖に加えて低血糖の管理にも十分気を配ることが大切

事例検討会① 糖尿病を患うがん患者

青木 淳子(東京臨海病院/管理栄養士)

早川 満利子(東京臨海病院/がん看護専門看護師)

肥後 直子(京都府立医科大学附属病院/糖尿病看護認定看護師)

 

事例検討会②糖尿病を患う高齢認知症患者

松本 佐知子(松戸ニッセイ聖隷クリニック/老人看護専門看護師)

高木 あけみ(前橋赤十字病院/糖尿病看護認定看護師

松尾 千代(訪問看護ステーション芍薬/認知症看護認定看護師

 

糖尿病を併せ持つ患者の周術期感染予防にどう取り組むか

四宮 聡(箕面市立病院チーム医療推進部感染管理担当主任/感染管理認定看護師)

飯島 正平箕面市立病院チーム医療推進部部長

■糖尿病による白血球の機能低下が、好中球・単球マクロファージ・Tリンパ球の機能低下を起こし、免疫機能低下につながる

■糖尿病による栄養障害・血流障害・脱水は、皮膚や粘膜のバリア機能に障害を与える。十分な血流は創の治癒にも殺菌にも必要

■200mg/dL以上の高血糖はSSIのリスクを増加させる

■手術侵襲は糖尿病の有無にかかわらず血糖を上昇させる

■周術期に必要とされる感染予防対策→「術前」は、血糖コントロール・皮膚の清潔維持・禁煙・遠隔部位の感染の治療・適正体重 「術中」は、正常体温の維持・適切なタイミングの予防的抗菌薬投与 「術後」は、血糖コントロール・創の管理・適切な栄養管理

 

糖尿病患者の経腸栄養管理 観察のポイントと支援

 憲一郎(京都大学医学部附属病院疾患栄養治療部栄養管理室長)

■糖尿病患者に栄養療法を行う場合、その他の患者より合併症の危険性が高いので注意が必要

■糖尿病患者への経腸栄養法に際しては、投与速度は緩徐にすること、投与方法は持続投与にすることが基本

■管理栄養士に相談し、自施設で使用できる糖代謝異常用経腸栄養剤の種類を把握しておくことが大切

 

糖尿病患者が急性増悪した場合のアセスメントと対処

塚原 大輔(日本看護協会看護研修学校/集中ケア認定看護師)

■急性増悪は患者のQOLや身体機能、生命予後を悪化させるため、発症予防と進展阻止が重要

■予後や回復に与える影響を考えると、急性期における基本的なアセスメントと対応が重要

■急性増悪の原因を明らかにして、シックディの予防と早期対応に務めることが急性増悪を防ぐ鍵

 

NT12月号のその他の内容はこちらから

 

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*