認知症ケアの新しいかたち
「パネルディスカッション」を終え、「つどい」も大詰め。最後のプログラムは「2012京都文書」の採択です。この文書は、先ほどの森先生の発言からもわかるように、「認知症を生きる彼・彼女からみた地域包括ケア」を言語化したものと位置づけられています。
A4用紙6枚に及ぶ文書を、実行委員が読み上げていきます。ここですべてを掲載することはできませんが、最後の段落だけご紹介します。
認知症を生きる人たちからみた地域包括ケア、それは認知症の人を地域から排除しないケアのことでもある。それは既に私たちの射程に入っており、それを京都式地域包括ケアの中で形にしていくことが私たちの責務である。私たち一人一人の力を合わせれば、京都の認知症ケアを変えることができる。それは、昨年11月27日に始まった実行委員会での作業を経て、形成された確信である。
すべてを読み上げた後、会場の参加者の拍手によって、採択が行われ、「つどい」は幕を閉じました。
参加者全員による拍手が続いたひとときは、まさしく実行委員が期待していた「京都の認知症ケアに新しいかたちが与えられていく瞬間」となったのではないでしょうか。今回の「つどい」を契機に、「認知症を生きる彼・彼女たちからみた地域包括ケア」が、京都だけでなく、全国にも広がっていくことが期待されます。
(おわり)