SPECIAL BOOK GUIDE シリーズ第18弾いよいよ刊行! 『認知症plus「食」を支えるケア』

認知症の人へのケアに苦手意識をもつ人や、さまざまな不安・思いを抱えながらも、よりよいケアを提供したいと考える医療・看護・介護専門職に向けたシリーズ書籍の18冊目。今回のテーマは「食」です。食べることの要である「口腔」の専門家・歯科医師による解説を中心に、栄養士、看護師の視点を加え、認知症の人の「食」をめぐる問いにわかりやすくお答えします。

 

■「食」のケアにまつわる基礎知識をQ&Aで整理
本書は下記の構成になっています。
Part1 認知症の人の「食」を支えるケアの考え方
Part2 認知症の人の「食」に関する機能
Part3 認知症の人の「食」を支えるケアの基本
Part4 認知症の人の「食」を支える栄養ケア
Part5 認知症の人の「食」を支える口腔ケア
Part6 認知症の人の「食」を支えるケアの応用
Part7 認知症の人の「食」に関する相談事例

 

「Part1」はすべてのケア提供者に共通する基本事項であり、「食」のケアを行ううえでたいへん重要な内容です。ここで、いくつかのポイントを抜粋してご紹介します。

 

 

「食べることは生きること。食べることは、人生の最期までできる生活の営みです。 ひとりの人として最期まで生ききるための支援が「食」のケアです(Q1より)」「ケアを行ううえでは、 適切な知識に裏付けられた想像力が必要です(Q2より)」「高齢者は常に、複数の慢性疾患、加齢変化、社会的変化を抱えているので、 病気の治療とは別の、生活者の目線からのサポートが必要です(Q3より)」「 注意深い観察から原因を推察し、変更しやすい要因から、本人の残存機能に見合った支援を試していきます(Q3より)」

 

■すべてのベースとなる「観察」と「アセスメント」
認知症の人の「食」のケアを行うには、加齢による摂食嚥下機能の変化と、疾病の進行による機能低下の状況をそれぞれ理解しておく必要があります。「Part2」では図を交えながらこれらを解説していきます。

 

「Part3」以降では、認知症の人が、楽しく、心地よく、安全に食事ができるための支援の実際について述べていきますが、どの局面においても重視されるのが「観察」と「アセスメント」です。配膳の準備の段階、食事中、食後、食事時間以外のケアにおいても、 専門職としての注意深い観察と、多職種による多面的なアセスメントが必要であることが繰り返し述べられています。

 

「食」を支えるケアは総合的なものです。認知症の疾病知識を踏まえながらも、まずは「その人」をしっかりと看て理解しようとすること、「その人」にとってわかりやすく安心できる環境に整理してあげることが最も重要とされています。
各Partの最後に配置した「看護の視点」では、Q&Aの内容を看護の立場からおさらいしており、理解が深まります。

 

認知症plus 「食」を支えるケア
食事介助のコツから栄養ケア・口腔ケアまでわかるQ&A44

 

枝広 あや子編
●B5判並製 192ページ
●定価3,190円
(本体2,900円+税10%)
ISBN978-4-8180-2415-1
発行 日本看護協会出版会

(TEL:0436-23-3271)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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[認知症plus]シリーズ

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看護2022年7月号より