SPECIAL BOOK GUIDE 「院内デイケア」ってどうやるの? 『認知症plus院内デイケア  生活機能の維持・回復を目指す』刊行!

[認知症plus]シリーズ第4弾のテーマは「院内デイケア」です。そもそも院内デイケアとはなんでしょう。定義はあるのでしょうか。導入したけれども、継続することが難しいと感じていませんか? 本書では、院内デイケアとはどのようなものなのか、導入のために必要なこと、継続していくために取り組むことについて解説しました。また、実際に院内デイケアを導入している6病院の具体的な事例も紹介しています。今後、導入を検討している病院におすすめです。

 

 

■「院内デイケア」ってなんだろう?

「院内デイケア」という単語を聞いたとき、「どのようなことをするのだろう?」と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。なんとなく聞いたことがあるようでも、「説明してみて」と言われると、言葉に詰まってしまう……そんなイメージかもしれません。
でも調べていくうちに、認知機能が低下した高齢の入院患者を対象に行うケアだとか、レクリエーションで回想法や風船バレーなどをやっている、認知症の行動・心理症状(BPSD)に対して効果があるようだ……などいろいろな情報が集まってきます。

しかし一方で、施設によって「入院デイケア」「入院デイサービス」「院内デイサービス」などさまざまな呼び方をされていることもわかってきます。実は院内デイケアには、まだ「きちんとした定義はない」のです。

編集部がいくつかの病院に院内デイケアの実施状況について聞いてみたところ、「(定義がないから)手探りで院内デイケアを提供しているのだけれども、なかなかうまくいかない」「取り入れたいけど、どのような活動を行えばよいかわからない」といった戸惑いの声が集まりました。

この本は、そのような「困ったな」「知りたいな」と考えている方に向けて、「院内デイケアってなんだろう」を含めた答えをみつけるヒントを提示しています。また、院内デイケアを実践で効果的に取り入れている6つの病院の事例も紹介しています。

 

■認知症リハビリテーションのすすめ

「認知症リハビリテーション」──これもあまり聞いたことがない言葉ではないでしょうか。この言葉にも統一された定義はありません。
リハビリテーションとは、病気やけがなどによって日常生活に不自由をきたした人が、「再び適する状態に戻る」ように導いていくことです。よって認知症リハビリテーションは、「脳の機能改善を図る治療法」といえるでしょう。本書の編者、旭神経内科リハビリテーション病院の旭俊臣医師は、認知症リハビリテーションに院内デイケアが含まれると述べています。

明確なエビデンスの確立には至っていませんが、院内デイケアを行ったことによって、BPSDがある程度改善されたという報告もあります。本書ではその報告についても詳しく説明しています。

また、効果の検証が難しいと言われている院内デイケアの研究方法についての提案を、コラムで掲載しています。

 

■レクリエーションと言われても……という方へ

「院内デイケアを導入しよう! レクリエーションを取り入れよう!」と言われても、すぐに行動に移すことは難しいかもしれません。そもそも「レクリエーションって、何をすればいいの?」と思う方も多いと思います。

そのような方にでも、「この本を読んだら、明日から院内デイケアを始められる(かもしれない)」と思っていただけるものを書いてほしい、と執筆者の方にお願いしました。加えて、「レクリエーション困りごとQ&A」と題し、実践していく中で出てきたさまざまな疑問について、解決策のヒントを提案していただきました。

 

■院内デイケアに取り組む病院の事例を参考に!

院内デイケアに取り組んでいる6つの病院に、導入に至ったきっかけ、どのような職種がかかわっているのか、人・物・場所の整備はどのように行ったのか、具体的な実践内容について示すとともに、院内デイケアを継続するための試行錯誤や工夫について紹介していただきました。院内デイケアにかかわる職種としては、介護福祉士がメインだったり、ボランティアとして職員OB会の方が参加しているところもあります。看護師だけが行うのではなく、職種を超えて「患者の生活を支える」ために協力しているようです。

急性期病院から回復期病院までの事例を掲載しているので、ご自身の所属されている病院に近い事例を参考に、院内デイケアを始めるきっかけにしていただければ幸いです。

 

認知症plus院内デイケア
生活機能の維持・回復を目指す

 

編集 旭 俊臣・坂本 昌子・賀曽利 裕
●B5判 144ページ
●定価(本体2300円+税)
●ISBN 978-4-8180-2210-2
●発行 日本看護協会出版会
●ご注文に関するお問い合わせ
(コールセンター)TEL:0436-23-3271

 

 

[目次]
Part 1 認知症ケアにおけるリハビリテーションとは
1 認知症ケアにおけるリハビリテーションの重要性
2 認知症リハビリテーション(院内で行うデイケア)の実際
Column 院内デイケア〜研究のすすめ
Column 認知症リハビリテーションの研究とEvidence Based

Medicine

 

Part 2 リハビリテーション・プログラムを実践するために
1 健康の定義と認知症ケアの基礎となる考え方
2 レクリエーションの目的とプログラムの実際
Column 認知症患者に対する運動プログラムの紹介

 

Part 3 病院の特性に応じた院内デイケア事例
事例病院1(回復期病院)
患者の「生活の質」を保つ院内デイケア
● 医療法人社団弥生会 旭神経内科リハビリテーション病院
Column 想像し、寄り添い、代弁する仕事

事例病院2(急性期病院)
介護福祉士による医療と生活の隙間を埋める院内デイサービス
● 社会医療法人財団慈泉会 相澤病院

事例病院3(急性期〜回復期病院)
患者の心身の活性化を図るための入院デイケア─病棟で過ごす時間にもリハビリを ● 医療法人同仁会 おおぞら病院

事例病院4 (急性期〜回復期病院)
患者が在宅で安心して,その人らしく暮らすために─排泄の自立の支援と意思決定の支援 ● 公益財団法人 豊郷病院

事例病院5(急性期病院)
急性期病院で院内デイケアを定着させるために必要なこと─看護師長の立場から ● 福井大学医学部附属病院

事例病院6(急性期〜回復期病院)
介護福祉士と病院OBボランティアの力が活きる院内デイケア
● JA長野厚生連 佐久総合病院(本院)


→看護2020年1月号より

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