生きるということ


共に新型コロナと闘った
看護職の皆さまへ

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小池 百合子[東京都知事]

 

こいけ・ゆりこ|1952年、兵庫県生まれ。カイロ大学文学部社会学科卒業。日本初の女性経済ニュースキャスターを経て、1992年参議院議員、1993年衆議院議員に当選。環境大臣、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)兼任、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)、防衛大臣などを経て、2016年には女性初の東京都知事に当選。現在は2期目となる。座右の銘は「備えよ常に」。

 

Ⅰ 記念に寄せて

 

『看護』創刊75周年、『コミュニティケア』創刊25周年、おめでとうございます。

 

日本の看護制度の根幹である「保健師助産師看護師法」(制定当時「保健婦助産婦看護婦法」)が公布されたのは、戦後間もない1948年でした。その翌年に創刊された『看護』の歴史は、戦後の日本の歴史とともに歩んできたといっても過言ではありません。

 

 

また、1995年に「高齢社会対策基本法」が施行され、本格的な高齢社会の到来のもとで、『コミュニティケア』が1999年に創刊されました。介護保険制度や地域包括ケアシステムの構築など社会が変化する中、地域の看護活動の確かな道標になっていることと存じます。

 

私も、自宅で母親をみとった際には、医師、看護師、ヘルパーの皆さんとチームで介護日誌を共有しながら、母の思い、私たちの思いをかなえていただきました。

 

貴誌の歴史の記念に、看護職の皆さまへの日ごろからの感謝の思いや、期待することをお伝えしたいと思います。

 

続きは本誌で(コミュニティケア2023年12月号/看護2023年12月号)