SPECIAL BOOK GUIDE 2021年度 現行の認定看護師からの移行者を含め新たな認定看護師が誕生!  『令和2年版 看護白書 特定行為研修を修了した認定看護師の活用』

特定行為研修を修了した看護師が、広く現場で活躍しています。同研修を修了した認定看護師には大きな期待が寄せられ、すでに多様な場で活躍がみられます。他方、「修了者を十分活用できていない」との管理者の声も聞かれ、マネジメント面での課題が指摘されています。看護管理者には、どのような役割とマネジメントが求められているのでしょうか? これに応える本書の内容の一部をご紹介しましょう。

 

■“特定認定看護師”活用の人材マネジメントの書
特定行為研修を修了した認定看護師が活躍していくためには、所属組織の理解や支援が重要ですが、そこには看護管理者の取り組みが欠かせないことも明らかになってきています。看護管理者には、認定看護師が特定行為研修を受講する準備の段階から、組織内の合意形成や医療安全体制の整備等の取り組みが求められます。しかし、共有されている情報や実績はまだわずかです。そこで本書では、日本看護協会における認定看護師制度の再構築の経緯と新たな制度の概要を通して、特定行為研修を修了した認定看護師が活躍することの意義を示すとともに、活動報告から、特定行為研修を修了した認定看護師を活用する上で看護管理者に求められる役割や必要な取り組みの実際を考えられるような構成としました。

 

■組織図での位置づけ例、

 手順書と電子カルテの連動・運用例も紹介
本書では組織内の合意形成や体制整備についても取り上げています。特定行為研修を修了した認定看護師等を、組織図にどう位置づけるかについてはモデル例(左ページ参照)を示すとともに、活動報告で実際の位置づけ例を紹介。手順書と電子カルテの連動・運用については2施設の例を図で紹介しています。

 

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ご自身の所属施設や地域での認定看護師の育成・活用に役立てていただきやすい内容です。ぜひ、日々の人材マネジメントにご活用ください。

 

書誌情報

令和2年版
看護白書
特定行為研修を修了した
認定看護師の活用

 

公益社団法人日本看護協会 編
●定価(本体3,600円+税)
●B5判/292頁
ISBN 978-4-8180-2282-9
発行 日本看護協会出版会

(TEL:0436-23-3271)

 

 

 

 

 

●本書の構成
◆1章 総論

 特定行為研修を修了した認定看護師を活用する意義
1 専門性を持った看護人材のマネジメント

 

◆2章 制度解説

 新たな認定看護師制度と

 認定看護師に期待される役割・活動
1 特定行為研修に関する日本看護協会の取り組みの経緯
2 新たな認定看護師制度の意義と概要
3 期待される認定看護師像と役割・活動
column 皮膚・排泄ケア認定看護師の活動例
column 糖尿病看護認定看護師の活動例
4 新たな認定看護師への移行
5 認定看護師の臨床推論力・病態判断力などを強化する意義
6 新制度の教育内容

 

◆3章 ポイント解説

 看護管理者の役割とマネジメントの流れ
1 看護管理者の役割とマネジメントの流れ
2 研修派遣までの合意形成と支援
3 看護師の特定行為研修における指導医の役割と機能
4 手順書の作成・運用のための調整
5 経費
6 労務管理上の処遇・配置
column 認定看護師の処遇 ~日本看護協会「看護職の賃金モデル」の紹介
column 特定行為研修受講中の労働時間の取り扱いについて
column スペシャリストの労働時間管理
7 実習
8 医療安全
column 医療安全の大前提としての法令順守
9 認定看護師への支援(受講中・修了後)
10 特定行為の実施に関係する委員会などの設置
11活動支援

 

◆4章 実践報告

 特定行為研修を修了した認定看護師の活用
1 病院内および地域での活用推進のための基盤整備
2 認定看護師の特定行為研修受講への支援と修了後の活動の実際
3 認定看護師の特定行為が看護実践の延長線上であるために
4 特定行為研修を修了した認定看護師の組織横断的活用に向けた取り組み
5 感染管理認定看護師の実践と支援―急性期病院から高齢者施設まで幅広く活躍
6 訪問看護における特定行為の実践と認定看護師の役割
7 医療チームの一員としての役割発揮
8 認定看護師のパイオニアとしてさらなる看護の質向上に貢献
9 特定行為研修修了者を活かした地域の看護の質向上

 

◆関連資料
1 手順書と電子カルテの連動・運用例 ※2施設の例を図で掲載
2 認定看護師と特定行為研修に関連する主なサイト

 

◆資料編
1.看護職の年次データ〈就業状況〉〈養成状況〉〈労働条件〉
2.看護政策関連の動向(2019年4月~2020年3月)
3.日本看護協会の主な取り組み

 

看護2021年1月号より

 

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