SPECIAL BOOK GUIDE 『「JNAラダー」活用ガイド』刊行! 全看護師に求められる「4つの力」の開発・育成に向けて

日本看護協会が2016年に公表した「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」(以下、「JNAラダー」)は、すでにご存知の方も多いことでしょう。本書は、「JNAラダー」を導入・活用する際のプロセスがわかるよう、多様な組織での事例を詳しくご紹介するとともに、日本看護協会のホームページで公開中の「活用のための手引き」を全文掲載した利便性の高い書籍となっています。

 

■あらゆる実践の場において、すべての看護師に
 求められる「4つの力」とは?

日本看護協会の「看護の将来ビジョン」が示す通り、いま、看護提供の場の拡大・多様化が進んでいます。あらゆる場で、すべての看護師に看護実践能力の強化が求められており、その開発・育成を目的に「JNAラダー」は開発されました。

本ラダーでは、「看護の核となる実践能力」を4つの力(ニーズをとらえる力・ケアする力・協働する力・意思決定を支える力)と5つのレベル(レベルⅠ〜Ⅴ)で整理しています。

「看護の核となる実践能力」とは、「看護師が論理的な思考と正確な看護技術を基盤に、ケアの受け手のニーズに応じた看護を臨地で実践できる能力」と定義され、5つのレベルについての「レベル毎の定義」および、5つのレベル毎に4つの力それぞれの「レベル毎の目標」と「行動目標」が一覧化されています。

これらの能力は、地域包括ケアの広がりとともに、今後ますます拡大していくであろう看護実践の場で、すべての看護師に求められる力といえます。

 

■第1部では、ラダーの導入・活用に関する
 多彩な事例を詳しくご紹介!

本書の第1部では、「JNAラダー」導入・活用の意図やプロセスについて、多様な11の組織の取り組みをご紹介しています。

「パートⅠ」では、すでに組織内にラダーがある場合の、レベルの対応や移行の考え方、勉強会のもち方、スタッフへの周知方法、導入後の効果などが示されています。病床数が700超、500超という大規模病院や、全国規模のグループ病院、100を超える事業所を持つ医療法人での、具体的な展開方法がわかります。

「パートⅡ」では、介護老人保健施設、重症心身障害児(者)施設、精神科病院での導入・活用の実際をお示ししています。一般病院とは異なるそれぞれの組織の特徴がある中で、普遍的な看護実践能力(4つの力)をいかに開発・育成していくか、そのプロセスがつぶさにわかる事例です。

「パートⅢ」に登場するのは、自組織にとどまらず、地域での教育連携に取り組んでいる事例です。「JNAラダー」を共通のものさしとして、異なる立場や組織の看護師が日々の実践を振り返り、学びを深め、さらに看護実践の向上につなげている様子が伺えます。

「パートⅣ」は、日本看護協会のインターネット配信研修[オンデマンド]を活用している組織の事例です。時間調整が可能で、繰り返し受講できるオンデマンドの利点を生かし、スタッフの実践能力向上に取り組む様子をご紹介します。

各パート毎に、日本看護協会教育委員による総括のコラムがありますので、それぞれの事例のポイントを整理するのにご活用ください。

 

■第2部では「活用のための手引き」を全文収載し、 

 閲覧性が向上!

第2部では、2016年以降、日本看護協会の公式ホームページで随時公開されてきた「活用のための手引き」を一部整理のうえ全文掲載しています。

「パートⅠ」では、標準化された「JNAラダー」を導入・活用することによって、全国規模で看護実践能力の質を担保でき、患者・利用者へ安全かつ安心なケアを提供できるようになることが解説されています。また、開発・検討のプロセスが詳しく述べられているので、本ラダーが何を重視して作成されたのか、理解を深めることができます。今後、本ラダーは、看護が活躍し得るあらゆる現場での活用が期待されていることから、病院・高齢者介護施設・訪問看護ステーションでの実践例(行動目標に相当する具体的な看護実践の例)も収載しています。

「パートⅡ」では、所属する組織にラダーがある場合/ない場合のそれぞれで、いかに導入・活用を進めていけばよいか、フローチャートに沿って解説しています。一つひとつ段階を踏んで手順が示されているので、重要なポイントを落とすことがありません。

「パートⅢ」では、「JNAラダー」のレベルⅠ〜Ⅴのそれぞれにおいて、到達するのに必要な学習内容が4つの力毎に整理されています。第1部で登場した事例の中でも、ここに示された「実践(OJT)」の例や「知識」の例を参考に、ラダーの導入・活用を進めたことが紹介されています。

「パートⅣ」では、「JNAラダー」をいかに活用していくかについて、看護師個人(=自己評価・自己研鑚ツールとして)と、組織(=人材育成・教育支援ツールとして)の両方の視点で整理されています。現場の声に応える「悩み解決ガイド」や、ピンポイントでの「事例紹介」が多数掲載されているため、導入・活用のコツがつかめます。

 

看護実践能力の向上にむけて
「看護師のクリニカルラダー
(日本看護協会版)」活用ガイド

公益社団法人 日本看護協会 [編]

●B5判 284ページ

●定価(本体3000円+税)
ISBN 978-4-8180-2200-3
発行 日本看護協会出版会
(TEL:0436-23-3271)

 

[主な内容]

 

第1部 「JNAラダー」導入・活用施設の事例

Ⅰ 既存のラダーをふまえた「JNAラダー」の導入・活用
①キャリア開発ラダー作成や、②人材育成・教育支援における活用事例と、③全国規模の病院グループ、④多数の事業所をもつ医療法人への導入・活用事例をご紹介します。
Ⅱ 多様な場における「JNAラダー」の導入・活用
⑤介護老人保健施設、⑥重症心身障害児(者)施設、⑦精神科病院における導入・活用事例をご紹介します。
Ⅲ 「JNAラダー」を活用した地域内教育連携
⑧訪問看護ステーションの圏域ごと研修、⑨急性期病院・看護師長の訪問看護研修の事例をご紹介します。
Ⅳ 「JNAラダー」オンデマンド研修を活用した施設内教育
⑩訪問看護ステーション、⑪中小規模病院におけるオンデマンド研修の活用事例をご紹介します。

 

第2部 「JNAラダー」活用の手引き
Ⅰ 「JNAラダー」開発の経緯
・「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」
・病院、高齢者介護施設、訪問看護ステーションにおける実践例
Ⅱ 「JNAラダー」の導入・活用
・導入の基本的な流れの提案
・導入に向けた共通Step
・自施設ラダーがない場合の導入例
・自施設ラダーがある場合の導入例
Ⅲ 「JNAラダー」に対応した学習内容
・「JNAラダー」レベルⅠ〜レベルⅤ到達のための学習内容
Ⅳ 「JNAラダー」の到達状況の評価と人材育成
・ラダーの作成と行動目標の検討
・ラダーと連動した教育の実施
・レベルの到達状況の確認(評価)


→看護2019年11月号より

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