地域ケアの今(42)

福祉現場をよく知る鳥海房枝さんと、在宅現場をよく知る上野まりさんのお二人が毎月交代で日々の思いを語り、地域での看護のあり方を考えます。

 

「昭和、平成……そして新たな時代へ」

文:上野まり

 

もうすぐ平成時代が終わりを告げます。昭和後期と平成を生き抜き、いよいよ自らが高齢者となる時代が現実となって迫ってくるのを実感します。そこで今回は過去を振り返り、新たな時代について少し考えてみようと思います。

 

 

 

時代の変遷とともに

私が子どものころ、周囲の母親の多くは専業主婦でした。炊事・掃除・洗濯・裁縫などは母の仕事、女性の仕事とされ、女子のみが履修する教科だった家庭科の授業でこれらを学びました。冷蔵庫・洗濯機・掃除機・テレビ・電話などはすでにどの家庭にもあり、やがて自家用車・食器洗浄機などを持つ家庭も増えていきました。成人したころには、友人のほとんどが運転免許を取得していました。それでも私が結婚した当時は、結婚・出産で退職し、子どもは保育園ではなく幼稚園に通わせる母親が多かったです。

 

そのころ、男女雇用機会均等法が制定され、男女の差なく働く時代になるのだと思いました。しかし、夜勤のある看護という仕事を選択する人や結婚・出産後も働き続ける人はまだ少数派でした。保育園の数も少なく、無認可保育園や院内保育園を利用したり、祖父母に子育てを手伝ってもらったりしつつ、なんとか仕事を継続していました。時には友人に子どもを預けたり預けられたりと、仕事を持つ女性同士が助け合って働いていたことも思い出されます。

 

その子ども世代が成人して出産年齢になった今日、育児に参加する男性“イクメン”も増え、性差なく家事・育児・介護のできる人が必要とされるようになりました。 “家事・育児・介護は女性の仕事”という固定観念がようやく払拭され始めたように感じます。同時に、働く女性が増える一方で、保育園の待機児童数の多さが指摘されるようになりました。こうした中で、誰もがワークライフバランスをはかりながら、仕事とプライベートがともに充実した生活と“元気で長生き”のできる社会がめざされています。

 

 

→続きは本誌で(コミュニティケア2019年3月号)


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