『日本看護協会看護業務基準集』という書名で長らく皆さまにご活用いただいてきた本書は、このたび、より時代に即した内容へと生まれ変わるべく、大幅改訂を行いました。めまぐるしく変化する看護実践の場において、すべての看護職の道標となる1冊です。
■最新「看護業務基準(2016年改訂版)」収載
2016年7月、日本看護協会は「看護業務基準」を10年ぶりに改訂しました。「看護業務基準」とは「働く場や年代・キャリア等にかかわらず保健師、助産師、看護師、准看護師すべてに共通する看護の核となる部分を示す」ものです。
少子超高齢社会に突入した今、看護職の役割は拡大し、活躍する領域の多様化・複雑化が進んでいます。そのような変化の時代を担う看護職の責務を明示した「看護業務基準」は、すべての看護職が必ず読んでおくべき重要文書といえるでしょう。
■実践に役立つ選りすぐりの重要文書27本
本書は、〈第1章 基準・ビジョン〉〈第2章 定義・倫理〉〈第3章 指針・ガイドライン等〉〈第4章 法令〉から構成されています。
上述の「看護業務基準」を軸に据え、日本看護協会が2025年に向けた看護のあり方を示した「看護の将来ビジョン」や、それらを下支えする定義・倫理、実践に役立つ指針・ガイドライン、法令等を計27本収載しました。また、日本看護協会、国際看護師協会、国際助産師連盟といった看護団体のみならず、厚生労働省、文部科学省発行の重要文書を収載しているところも今改訂のポイントです。
■「看護とは何か」。理解を深める1冊
日々の業務の中で、「看護とは何か」という原点に立ち返るとき、看護職としての将来像を思い描くとき、基盤となる考え方がこの1冊に詰まっています。看護業務の拠りどころとして、折に触れ、本書を活用していただければ幸いです。
-「看護」2016年12月号「SPECIAL BOOK GUIDE」より –
看護に活かす 基準・指針・ガイドライン集2016