特集:ナイチンゲールの越境 ──[ジェンダー]
● 2019 ●
● 2020 ●
最終回
『40年以上前の女性の料理エッセイですが、今なお読み継がれる名作です。料理がうまくなるためには好きな男が目の前にいるべきという彼女の哲学は、40年経っても色褪せない明快さをもっています。読者を力づける言葉が実は自分を奮い立たせるための言葉でもある。それがわかると、また違った視点でこの本を読めるかもしれません。』
緊急事態宣言で家にこもらざるを得ず、たっぷりある時間を料理に費やす人が増えているそうです。著者は料理について、次のように言っています。『一生の間、日々新たに自己表現の機会を与えられつづけるというのは、本当にすてきなこと』──たしかに、そうかもしれません。「料理なんて面倒」と思っていた人も、「明日は何をつくろうかな」と考えてみたくなる本。
『聡明な女は料理がうまい』
桐島洋子 著
アノニマ・スタジオ/2012年(初版1976年)/1,760円(税込)
もくもく〜木育広場〜(2014):青森駅ビルの5階にある、県内生産の木製玩具などが置かれた親子の遊びと学びのスペース。BACHは「自然となかよくなる100冊の本」を設置しました。子どもたちが自然とのふれあいを楽しみ、その感受性を育めるような本を用意しています。
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