特集:ナイチンゲールの越境 ──[ジェンダー]
● 2019 ●
● 2020 ●
最終回
「戦後、保守的だった下着の考え方を変えたと同時に、良い意味で自分にわがままに生きるということのぜいたくさを伝えてくれる本。一方で、わがままを貫く厳しさもよくわかります。」
『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』鴨居羊子 著
ちくま文庫/2007年/900円+税
昭和30年代、下着は「白にかぎる、チャーミングな下着は背徳的」など“新教徒的”な見方に支配されてきた。それに異を唱え、オシャレでセクシー、でも媚びない新しい時代の下着を作ろうと、新聞記者から“下着屋”に転身した著者。時代が変わっても、世の慣習に流されず、自分で考え、行動し、道を切り拓いていく度胸と気概と勇気の大切さを教えてくれる本。
高木学園女子高等学校(2015年):各学年の廊下に屋台のような小さな本棚をつくりました。既存の十進分類法とは異なるテーマで本を集め、月毎に変容していきます。「おやつの時間」や「お肉大好き」など、今の女子高生の心持ちに寄り添った本の差し出し方を工夫しています。
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