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教養と看護
特集:ナイチンゲールの越境 ──[戦争]
小特集
戦争によってもたらされたさまざまな〈傷〉は、当事者やその近しい人々にどのような影響を与えてきたのか、そして今もなお彼らをどのように苦しめているのか……。家族や社会との関係という横の広がりと、時間的な縦の連鎖に目を向け、現在を生きる私たち一人ひとりの「自分事としての戦争」について考えてみたいと思います。
──編集部
「戦争で心に傷を負った人たちがいることを知ったのは、今から約40年前、精神科医になったその年からだった──。」
戦傷病者とその家族が戦中・戦後に体験した、さまざまな苦しみや困難を伝える展示と活動を紹介。
PTSDの先行概念と位置づけられる「戦争神経症」は、戦時中の日本軍でどのような処遇を受けていたのか。
第一話 フィッツジェラルドとヘミングウェイ
建国から240年あまりの歴史のうち、9割以上の期間戦争をしている米国。その代表的な文学作品と戦争との深い関係に注目する。
第二話 サリンジャーとオブライエン
戦場から生きて帰ってきた作家たちと、彼らが小説の中で描いた登場人物たちの言動を、PTSDという観点から新たに解釈する。
『帰還兵はなぜ自殺するのか』『兵士は戦場で何を見たのか』『シリアからの叫び』の翻訳者が訴える、戦地に暮らす人々と兵士たちの現実。
© Vyacheslav Argenberg
傷つき絶望する人々に対し看護師としての無力感やジレンマを抱く中で、しかし、それでも「そのときできる最善」を尽くすこと。
── 関 連 記 事 ──
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