特集:ナイチンゲールの越境 ──[建築]

日本の近代病院建築

尹 世遠

ゆん・せうぉん

鹿島建設株式会社営業本部医療福祉推進部で病院建築の企画や事業計画の立案を担当。1973年韓国ソウル生まれ。高校卒業後に来日し、1年間日本語を勉強した後、東京大学に入学。兵役のために休学した3年間を挟んで2007年に博士課程修了。鹿島建設に入社し、建築設計本部、東京建築支店を経て現職。入社後のすべての期間において病院建築に携わる。博士(工学)、医業経営コンサルタント。

 

★1:森島中良(もりしま・ちゅうりょう)

1754-1810。江戸時代の蘭学者で、医者、戯作者、狂歌師などとして幅広く活動した。

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2『紅毛雑話(こうもうざつわ)

森島中良がオランダ人に面会して得た新知識を一般向けにわかりやすく紹介したもの。オランダの歴史・風俗、諸外国の地理的事情、西欧から日本への海路および通過する国々の事情、流行病、病院、飛行船、銅版印刷法、エレキテルなどに関する記述がある。なかでも、顕微鏡で見た生物の図やライオン、ワニの絵は有名。

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★3:福澤諭吉(ふくざわ・ゆきち)

1835-1901。幕末・明治の啓蒙思想家・教育者。緒方洪庵に蘭学を学ぶ。渡米・渡欧して各国を視察し、『西洋事情』を著して欧米文明を紹介。慶應義塾の創設や新聞『時事新報』の創刊など、教育と政治・時事・社会問題や婦人問題などの啓蒙活動を行う。

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★4『西洋事情』

1866-1870年刊。福澤諭吉が遣欧使節随行で得た知識をもとに、当時の西洋諸国の政治・風俗・経済・制度などを紹介したもの。鎖国から解かれたばかりの日本人にとって絶好の西洋世界の入門書となり、多数の人々に読まれ、啓蒙的役割を果たした。初編3冊、外編3冊、2編4冊の計10冊からなる。

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教養と看護 編集部のページ日本看護協会出版会

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