編集部のオススメBOOKs vol.20
休日は “家でのんびり読書” 派
という方にオススメの本
「コミュニティケア」連載エッセイに、エピソードの「その後」などを交えつつ大幅加筆。連載時読者の方々にも新たな気持ちでお読みいただけるとともに、著者の思いがより強く伝わるものとなりました。訪問看護の現場で奔走しながら大学で教鞭を執り、公的な職務を歴任、他職種や市民と協働でまちづくりに取り組む。そうした中での突然の大病、義母・実母の自宅介護、そして看取り……。医療職、患者、介護者、当事者ならではの、説得力あるメッセージに溢れています。
看護師と患者の出会い、心の交流を描きながら、看護の本質について、生きることの意味について深く考えていく1冊です。人と人が本質的な意味で出会うことによって、ともに変わり、生きる力を得ていくさまが本書では描き出されています。若き頃に医学の道を修め、その後修道女となった著者が、生きることの真実と希望に深く結びついた看護という仕事について、一歩一歩考えていきます。心に静かに残るエッセイです。
“認知症”という言葉をメディアで聴かない日はありません。「認知症になると何もできなくなる」と医療者でさえ思いがちですが、本書を読むと、それは正しくないことに気づくでしょう。当事者にしか語れない“なま”の言葉は、医療者や社会の人たちに、認知症の本当の姿について教えてくれます。「認知症はなったら終わり」ではなく、「なってからが勝負」(松本一生氏;本書コラムより)――医療者は本人と家族の希望を支え続ける人でありたいものです。
Nature of Nursingシリーズ
看護のなかの出会い
“生と死に仕える”ための一助として
他者の重荷を分かち合う心とは何か。
看護の場面での出会いの意味について考えます
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