『魔女の宅急便』や『小さなおばけ』シリーズで知られる角野さん。物語=ファンタジーが日常のどんな場所に生まれるのか、自身の生い立ちや日々考えていることを織り込みながら語ってくれる名エッセイです。
『ファンタジーが生まれるとき
―『魔女の宅急便』とわたし』
角野 栄子 著
岩波ジュニア新書 /2004年/880円
角野栄子さんは2018年に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞しました。とってもキュートな角野さんのホームページを見れば、ファンタジーとは、いくつになっても面白がる心と想像力を忘れず、ワクワクしながら日々過ごしている人から生まれてくるものなのだと感じるでしょう。
こども本の森中之島(2020):安藤忠雄さんが寄付を集めてつくり、大阪市に寄贈したこども達のための図書文化施設。3フロア全ての壁が天井まで本に覆われています。天高12メートルの円筒形の空間では、『とりがいるよ』『魔女の宅急便』『星の王子さま』『よあけ』の4ストーリーの断片が本の中から飛び出す、BACH企画・ライゾマティクス制作の映像作品「本のかけら」が楽しめます。
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