『好きなことにしがみついてどうやって生きるのかということを、ここまで真剣に考えさせてくれる本は他にはありません。』
『シェフを「つづける」
ということ』
井川直子 著
ミシマ社/2015年/1980円(税込)
シェフを目指しイタリアに修行に行った若者の10年後を描いたルポルタージュ。飲食店で10年後に残っている店は1割というが、本書に登場する人たちはさまざまな苦難・試練を乗り越えてシェフを「つづけて」いる。今、コロナ禍で看板を下ろす飲食店が増えていると聞く。「つづけることを諦めた」人は他業種も同様にいる。「つづける」ことの難しさを、いま改めて痛感する。
パン屋の本屋(2016):東京・鶯谷の駅近くにある、ひぐらしベーカリーに併設された本屋。BACHはネーミングや選書などで協力しています。パンに関する本が大充実しているのはもちろん、子どもたちのための絵本、雑誌、実用書など町の小さな本屋の好ましい姿を考えました。
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